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交通ルールと安全性の確認を! 子ども乗せ自転車の選び方&乗り方

交通ルールと安全性の確認を!

子ども乗せ自転車の選び方&乗り方

毎日の園への送迎や買い物に欠かせない、子ども乗せ自転車。公道を走る際にどんなことを注意したらいいのか、自転車ジャーナリストの遠藤まさ子さんに、教えていただきました。

遠藤まさ子さん
自転車ジャーナリスト。自転車業界新聞の記者、自転車専門誌の編集などを経て、現在フリーランスで自転車・育児用品を中心に取材を行い各誌に寄稿。子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車に詳しい。自転車の安全利用促進委員会(http://jitensha-anzen.com)メンバー。

歩道を走る時は徐行するか押して通行を

道路交通法で自転車は「軽車両」とされ、ルール違反をすると罰則が科せられる場合があります。子どもを乗せる場合は、幼児用座席(チャイルドシート)を設けた自転車に、6歳未満の子どもの乗車が認められています。幼児用座席は、ひとり座りができる1歳頃(身長約70㎝以上)から乗せる設計がほとんどです。また乳児の場合、おんぶ紐などで確実に固定して背負った状態で乗せることも可能です。
 
チャイルドシートに座らせたら、必ずシートベルトで固定を。ベルトがゆるいと、転倒した際に子どもが道路に投げ出され、事故につながる危険があります。子どものヘルメット着用も、道路交通法で定められています(努力義務)。
 
自転車専用レーンがない公道では、道路交通法に従い車道の左端を走るのが原則で、もちろん子どもを乗せた時も同じ。ただし、道幅が狭かったり交通量が多いなど、車道より歩道を走る方が安全だと判断される場合は、歩道を走っても構いません(ガードレールで区切られていない路側帯も歩道に含む)。
 
歩道内では徐行(時速7㎞程度以下で走行)するか、自転車を降りて押して通行することが基本で、歩行者の通行を妨げると交通違反になります。重量がある電動アシスト自転車は、スピードが出やすいので、歩道ではいっそう慎重に乗ること。出会い頭の事故を防ぐために、信号のない交差点でも必ず一時停止して通行しましょう。

子ども2人乗せは安全基準を満たした自転車を

子ども2人を乗せる場合には、安全基準をクリアした“幼児2人同乗基準適合車(3人乗り自転車)”に乗ることが義務付けられています。適合した自転車には、BAAマークの下部に「幼児2人同乗基準適合車」と記載されたシールが貼ってあり、表示のない自転車に3人以上で乗ると違反になります。
 
上の子どもを幼児用座席に座らせ、下の子どもをおんぶする場合も、3人乗り自転車に乗ることが原則です。ただし、幼児を乗せる際の規定は自治体によって異なるため、詳しくはお住いの地域の『道路交通法施行細則』を調べましょう。

 

幼児2人同乗用自転車の正しい乗せ方

安全性をクリアした「幼児2人同乗用自転車」。正しく乗せて事故を防ぎましょう。

 

□子どもの体重は、前が15kg以下(1~3歳)、後ろは20~22kg(2~6歳)が目安
□乗せる時は後部座席→前部座席、下ろす時は前部座席→後部座席の順
□ヘルメットの着脱は自転車から降りた状態で行う
□平らな場所に駐輪して乗り降りする
□前抱っこでの走行は、運転する時に視界が妨げられるためNG
□幼児2人を前後の座席に座らせ、さらにもう1人をおんぶして、3人を乗せることは違反

イラスト/サカモトアキコ 取材・文/中野洋子

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