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絵本の読み聞かせの量と質が、幼児のかな文字読み能力と情動理解能力に関連することが明らかに
東京大学CEDEPとポプラ社との共同研究プロジェクトの成果が、一般社団法人日本発達心理学会編集・発行『発達心理学研究』第35巻第4号において公表されることになりました。
論文を執筆したのは、東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(CEDEP)の大久保圭介特任助教(研究当時:現 国士舘大学文学部講師)、佐藤賢輔特任助教、浜名真以特任助教、野澤祥子准教授の4名です。
論文「絵本の読み聞かせと幼児のかな文字識字および情動理解の関連:読み聞かせの質・量・開始時期に注目して」では、絵本の読み聞かせの量や質が、それぞれ幼児のかな文字読み能力と情動理解能力の発達とに関連することが明らかにされました。
論文のポイントは、以下の3点です。
- 3〜6歳の幼児および保護者を対象としたオンライン調査によって、家庭における絵本の読み聞かせの量が子どものかな文字を読む能力と、読み聞かせの質が他者の情動を理解する能力とそれぞれ関連していることを、日本の幼児を対象とした研究として初めて定量的に示しました。
- 一方で、読み聞かせを開始した時期は、子どものかな文字を読む能力や他者の情動を理解する能力とは関連していませんでした。
- 家庭や保育施設等における絵本を用いた実践活動について、それぞれのねらいに応じた方法の開発・改善への貢献が期待されます。
論文は、以下のウェブサイトでご確認いただけます。
J-STAGE:
https://doi.org/10.11201/jjdp.35.0086
論文の公開情報は、以下のウェブサイトでご確認いただけます。
東京大学大学院教育学研究科・教育学部:
https://www.p.u-tokyo.ac.jp/?p=6120
東京大学CEDEP×ポプラ社 子どもと絵本・本に関する研究:
https://sites.google.com/g.ecc.u-tokyo.ac.jp/cedep-poplar
<2024/12/24>
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