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子どもの性被害予防をテーマにした日本初の保護者向け書籍
本書は、「子ども自身が性被害から身を守る方法を伝える本」ではありません。なぜなら、「子ども自身が」と考えることは、被害にあった際に「その力を身につけていれば防げたかもしれない」と、子どもに責任の一端を負わせることにつながるからです。
・どんな状況であっても、被害者である子どものせいでは決してない
・保護者が知識をつければつけるほど、子どもたちをより安全にすることができる
という前提に立ち、保護者(や周囲の大人)が知っておくべきこと、実践できることを紹介していきます。
報道やSNS投稿の体験談などを目にすると不安がつのる一方、保護者向けの包括的なガイドが見当たらない中、本書は「子どものからだの安全を守る」ための最適な入門書となっています。
本書内では、以下のようなテーマを取り上げています。
- 子どもの性被害の実態
- グルーミングの手口
- 子どもを預ける人物の見極め(ベビーシッター、習い事など)
- 家庭内でのルールづくり
- 子どものインターネット利用
- プライベートパーツ
- 性への興味と性被害のサインの線引き
- 自分の感情を言葉にすること
- 同意とからだの境界線
- 子どもから性被害を打ち明けられたとき
■必要なのは、日常からの積み重ね
【ケース1】まずは公園などの開かれた場所で、保護者同伴で遊びましょう。子ども同士が遊んでいる様子にも、相手の保護者との意思疎通にも問題がないと思えたら、初回はお子さんと一緒にお邪魔して、安全対策の専門家になったつもりで相手のお宅の状況をチェックしてください。(チェック項目は本書p.77-78)
【ケース2】子どもが不適切な画像を見てしまったとしても、叱ったり責めたりしてはいけません。「あなたのせいじゃない」「見てしまったことを教えてくれてありがとう」と伝えます。お子さんが安心して間違いを犯しながら、オンラインの世界で自らの安全を確保する力を身につけていけるよう、見守ってください。
【ケース3】必ず言うべきことは、「話してくれてありがとう」です。プライベートパーツにまつわる出来事を報告してくれたときには、まず感謝を表し、勇気をたたえます。先生への報告は、その後です。報告の際も、自分ひとりでよいのか、親に一緒にいてほしいのか、お子さんの希望を聞いて進めましょう。
■日本版監修には、各ジャンルの専門家が参加
原書の刊行はアメリカであるため、日米の違いを検討すべき章には、当該ジャンルの専門家の監修を入れています。日米で前提が大きく異なるケースでは、日本の実態に即した記述も加えています。
- 小宮 信夫 氏 立正大学教授(第1章、第2章、日本における小学生以下の性被害の実態)
- 高橋 暁子 氏 ITジャーナリスト(第6章)
- 高橋 幸子 氏 産婦人科医 (第5章、第7章)
- 普光院 亜紀 氏 「保育園を考える親の会」顧問(第3章)
書籍情報
書名: |
子どもを守る新常識 性被害 セーフティガイド |
著者: | 神保町シアター(千代田区神田神保町1-23 TEL.03-5281-5132) |
訳者: | 栗田佳代 |
判型: | 四六判 |
頁数: | 224 |
発売日: | 1月16日 |
価格: | 1,980円(税込) |
発行元: | 東洋館出版社 |
ご予約はこちら:
https://amzn.to/4g03D2Z
<2025/01/15>
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