2003/3/27
◆子育て家族のアウトドア講座 第一話◆
「意識して自然を感じよう/花見に出かけよう・花摘み」
子供たちを遊びに連れ出すと必然的に自然と触れ合うことになります。しかし、自然と触れ合うことを意識して、子供たちをアウトドアに連れ出しているお父さん、お母さんはどれくらいいるでしょうか?でも、家族全員でお出かけすれば、自然と触れ合えるチャンスはいくらでもあるのです。
そこにちょっとしたアウトドア遊びの意識を持つだけで、自分を取り巻く自然が身近に感じられるのです。
アウトドア遊びは、精神的にも、身体的にも子供たちが育っていく過程で必要なものを多く含んでいます。例えば、季節に応じて変化する植物や生き物たちとの出会い、そして雨や雪といった天候の変化。アウトドア遊びを続けていると、それらをちゃんと判別し、季節や天候の変化に敏感になってきます。今の世の中、人間は自分の住んでいる地球環境をきちんと感じとれる能力が退化してきていますので、これはとても大切なことです。そして、人工のテーマパークにはない変化に富んだ環境への対応です。これは岩や木に登ったり、川を渡ったりというようにカラダを鍛える効果ももたらしてくれます。それを楽しみながらできるのが、アウトドア遊びのいいところですよね。公園やキャンプ場の周辺にはそんなスポットが無数に存在しています。そんなことをお父さん、お母さんがちょっと意識しておいてあげると、子供たちは無意識のうちにさまざまな感性を育ててくれることでしょう。今年はぜひ、アウトドア的子育てを実践してみてください。
さて、春になりました。この連載も季節に合わせた内容で展開していきたいと思いますが、まずは初めの一歩というこで身近なところへお花見ピクニックに出かけましょう!
ピクニックシート、水筒、お弁当、おやつを持って、大勢の人が訪れるお花見で有名な公園などではなく、ちょっと山手や河川沿いに車を走らせて、自分たちだけのお花見スポットを見つけてみませんか?。大規模な場所ではなく、たった1本ぽつんと立っている大きな桜の木の下や河原の開放感付の桜並木というように、案外見つけられるものです。もし、河川敷のサイクリングロードをご存知のご家族は、ぜひ、そこを自転車で走ってお花見スポットを発見してみましょう。そして、お気に入りの場所をみつけたら、ピクニックシートを広げて、お弁当を食べましょう。コンビニで買ってきたお弁当ではなく、できれば、子供たちと一緒に作ったおにぎりなんかの方がいいですね。この時に、カートリッジ式の携帯用ガスコンロがあると、その場で熱いコーヒーや紅茶を入れられますので、ぐっとアウトドア気分も盛り上がります。
春の花と言えば、桜が有名ですが、菜の花、蓮華なども見ごろですよね。蓮華の首飾りが作れるほど蓮華が田んぼ一面に咲いていたら、とても贅沢な時間が過ごせます。子供の頃は、男の子ながらたくさんの蓮華の花の中に白い蓮華の花を見つけると嬉しいものでした。ただし、蓮華畑には、ミツバチも多いので刺されないように注意してください。あと、地味ですが、季節的にはタンポポやカラスノエンドウといった野草の花も咲いています。タンポポの根っこは、乾燥させるとタンポポコーヒーが作れます。セリやクレソンも柔らかくて美味しいですし、土筆も採れる季節ですね。このコーナーをちょっと読んだだけでもこれだけの種類の春を感じることができます。家族で春のピクニック、さっそく出かけてみてください。
【次回予告】
・ガスコンロについて
・タンポポコーヒー作り方