2003/6/19
◆子育て家族のアウトドア講座 第四話◆
「釣り入門超初心者向け〜ブルーギルとザリガニ釣り〜」
魚釣りをしたことのあるお父さんお母さんってどれくらいいるのでしょう?
今回は魚釣り未経験のお父さんお母さんはもちろん、魚釣り初体験の子供たちにも魚を釣らせてあげよう!という企画です。
ブルーギルという淡水魚をご存じでしょうか?北アメリカ原産のこの魚、1960年に当時の皇太子が持ち帰ったものだと言われています。それが今ではその強力な繁殖力で日本全国のダムや池で繁殖しているのです。そんな繁殖力旺盛な彼らなので、雑食性でどんな餌にでも喰いつくし、あまり警戒心が強くないので岸から近いところで釣れるのです。
仕掛けは簡単です。基本的には、釣り糸と釣り針と餌があれば釣れます。でも、これだと釣りの雰囲気も出ませんし、釣り糸を操るのにもコツがいるので、釣り竿とウキが必要です。最近は釣り具店で釣り糸、浮き、釣り針、釣り竿がセットになったものが安く売っていますので、初心者の方は、それを利用するのが便利です。最近では、100円ショップでもそのセットを見かけることがあります。
次に餌ですが、これは小麦粉を焼酎か日本酒で耳たぶほどの柔らかさに練って完成。という実に簡単な釣りの支度なのです。週末の空いた時間にここまでできたら、あとは近所の池に釣りに出かけるだけです。
ウキから針までの長さは30cmくらいで十分です。釣り針に3mmくらいに丸めた餌をつけて池に投げ込んでみましょう。ブルーギルがいれば、数分も待てばウキが引き込まれると思います。池の水が透明であれば、しばらく水中を眺めてみてください。目が慣れてくると水中のブルーギルが見えるようになってきます。そうしたら、釣り竿を操ってブルーギルの前に餌を持っていけば簡単に釣れます。30分くらい時間を区切って、家族で誰が一番たくさん釣るか、なんて競争も楽しいです。
釣ったブルーギル、どんな印象を持たれるでしょうか?私は小学生の頃、この魚を初めて見たのですが、熱帯魚のような異国の雰囲気を感じてとても貴重な魚に感じたのを今でもはっきりと覚えています。透明のプラスチック容器で横から観察すると弱らせずに、細部までじっくりと観察できますね。エアレーション(水槽のブクブク)さえしていれば、金魚の餌で簡単に飼育できるのでペットとしてもオススメです。
ザリガニ釣りはどうでしょうか?実はこれも北アメリカからやって来た生物なのです。最近、ザリガニの生息地は減少していて、なかなか釣れる池を見つけることができなくなっていますが、子供達が小学校などで聞いてくる場所に行ってみるといいでしょう。釣り方は、いたって簡単。タコ糸にイリコ、スルメ、豚肉などを結びつけて、濁った池の中に放り込みます。ザリガニがいれば、しばらくすると糸が引かれますので、そーっと引き上げるとザリガニが姿を現します。ここで水から直接引き上げると逃げてしまいますので(釣り針がついていませんから!)、水面まで引き上げたら、タモ網で素早くすくいます。ブルーギルよりもさらに簡単な釣り、一度やったらハマりますよ。
これからの季節、雨による池の増水が心配されます。気をつけて釣りに出かけましょう!。
【アウトドアグッズ"シェラカップ"】
私が「一番アウトドアグッズらしい、アウトドアグッズは?」と聞かれたら迷わず"シェラカップ"と答えます。これはアウトドアで使用する食器なのですが、起源は、シェラクラブという環境保護団体が会員に会員証代わりに配布したものが始まりだと言われています。傾斜の緩い浅めで独特のシルエットを持っていて、ステンレスでできたこのカップ。愛用する人によって、カップ以外の使い方もさまざまです。
キャンプの時にコーヒーやスープを飲むのはもちろんのこと、砂や柔らかい土を掘る時のスコップ代わりにもなりますし、私はよくオタマ代わりにシチューなどの汁物料理をすくったりします(そのまま食べる人もいます)。また、取っ手の部分でテントのペグを抜いたりといった使い方もあります。容量は約250cc入るので、計量カップとしても便利に使えます。最近は、チタン製で軽いものや、穴が開いていてザルや茶こしとして使えるようなモデルも販売されていますので、利用シーンに応じて、何種類か揃えておくと便利です。
私が使っているもので一番古いものは、もう25年になろうとしています。丈夫で長持ちするので、紙やプラスチックのコップを使い捨てに使うのではなく、こういう繰り返し使えるコップで環境にも配慮したいものです。なんてったって環境保護団体の会員証だったのですから。
【次回予告】
梅雨です。雨対策。