2003/8/8
◆子育て家族のアウトドア講座 第6回◆
「夏休み突入!防虫と昆虫採集」
夏休みと言えば、海水浴、昆虫採集、スイカ割り、盆踊り・・・、そして家族でのキャンプ。でも、夏のキャンプと言えばつきものは、昆虫ではなく"ムシ"。お母さんが嫌がる"ムシ"ですね。自宅の飼育ケースに棲んでいるカブトムシやクワガタムシには、さほど拒否反応を示さないお母さんも、蚊をはじめとする屋外のムシは大っ嫌い。ランタンでくつろいでいるタープの下で、美味しいビアグラスに蛾が飛び込んだりしたら、もう大変!(^-^;。でも、お母さんも少しこのムシたちを味方につけて夏休みのキャンプを楽しんで欲しいものです。だってムシは子供達の友達だし、最高の遊び相手なのですから。
そこで、今回は、アウトドアでの防虫術と手軽で盛り上がる昆虫採集の方法をご紹介します。
アウトドアでの防虫術
まずは、防虫術ですが、たいして難しいものではありません。キャンプでの防虫と言えば、すぐに肌にスプレーする防虫剤が思いつきますが、これは匂いが鼻につきますし、肌が弱い人は使えません。おまけに不快感がありますし、汗をかけば流れてしまいます。そこで超簡単な防虫術、それは蚊取り線香です。
キャンプ場で蚊取り線香を使っている人は少ないのですが、これをテーブルの下、テントの出入り口、テントと反対側のタープの隅の計3ヶ所におけばまず蚊に刺されることはありません。これでも不安な人は、タープのすべての隅に蚊取り線香をセットしましょう。時折、蚊取り線香の匂いがしますが、防虫スプレーよりは、日本の夏な感じがしてまだマシです。最近は、電池で動く蚊取りマットも発売されていますので、蚊取り線香がスマートではない!と思われる人はご利用ください。ただし、何ヶ所にもセットしようとするとそれなりのコストがかかってしまいます。以上、セットが完了すれば、真夏のキャンプの夜でも、Tシャツ短パン姿で過ごせます。
夏のキャンプは汗だくになってしまいますが、少しでも快適に過ごしたいのであれば、クーラーボックスに濡らしたタオルを入れておき、何時間かおきに子供達の汗を拭き取ってあげましょう。もちろん、お父さんお母さんの汗も。これだけでさっぱりしてずいぶん暑さもやわらぎます。汗疹になりがちな子供の肌にもよいことです。
もう一工夫加えるのであれば、夏みかんをキャンプで食べましょう。夏みかんの皮には、シトロネロールという成分が含まれていて、これを蚊が嫌うのだそうです。だから、夏みかんを食べた後は、その皮をテーブルの上に置いておけば蚊除けになるのです。
簡単で盛り上がる昆虫採集
次に、簡単で盛り上がる昆虫採集の方法です。キャンプ初心者にとって、キャンプの夜にナイトトレッキングをして昆虫採集するのは危険も伴います。そこでテントサイトに居ながらにして昆虫を捕まえるお気軽採集法です。実は、この方法は、いろんなところで紹介されていますので、ご存知の方も多いとは思いますが実際に実践したことがある人って少ないと思うのです。でも、騙されたと思ってやってみてください。盛り上がることうけあいですから。
2m四方の白いシーツをテントサイトの脇にタープのポールや木を利用して立てて張ります。その前にランタンを設置して、タープの下でビールやジュースを飲んだり、食事をしたりしながら待つだけです。暗くなると時間とともに昆虫たちがシーツの白さに誘われてどこからともなく飛んできます。運が良ければ、カブトムシやクワガタムシの大物がゲットできますが、他の昆虫でも飛んでくるだけでけっこう感動するものです。また、白いシーツにとまっているので、そのコントラストから虫メガネでも観察しやすいです。何種類もの昆虫が飛んできますから(中には、蛾もいますが)、捕まえる昆虫採集ではなく、シーツにとまったところをデジカメで撮影して、デジタルアルバムな昆虫採集はいかがでしょうか?自然に優しいし、永久保存できる楽しみ方です。
さてさて、キャンプと言えば、シュラフ(寝袋)で寝ないといけない、と思っている人はいませんか?夏は、標高500m以下の場所であれば、タオルケットを羽織るだけで十分です。