2004/1/15
◆子育て家族のアウトドア講座 第11回◆
「親子キャンプ防寒対策/装備編」
寒さは、“首”という名がつくところからやってきます。上から首、手首、足首です。首にはマフラーやバンダナを巻き、手首は手袋(袖が長めで手首が完全に隠れるウェアがいいです)、足首には長めの靴下やハイカットのブーツを着用すると暖かさが増します。
・末端を冷やさない
前回は、ウェアについて防寒のあれこれをご紹介しました。今回は装備や料理といった観点で防寒を考えましょう。
暖房器具があれば暖かく過ごせるのは当たり前ですが、アウトドアではエアコンやファンヒーターなどはありませんから、まずは、暖をとるための装備が必要です。それには火をおこすための装備を考えればいいわけですが、最も簡単なのは焚き火(焚き火をするにしても、事前に薪を調達しておかなければなりません)ですね。でも、直火で焚き火できない場所も多いので、我が家の場合は七輪を愛用しています。他にも、焚き火台の上で木炭に火をおこしておく方法もあります。この準備ができれば、いつでも手を温めたり、料理をしたりできるようになります。これが寒い季節のキャンプの必須項目です。
火がおきたら、パーコレーターなどを火にかけておき、常時お湯が沸いている状態にしておきましょう。そうすることで、寒く感じた時に、すぐに暖かい飲み物が飲めますし、汚れた食器をちょっと洗うのにも便利です。七輪は、テーブルクロスを長めにたらしたテーブルの下に置くと足元が暖かく、即席アウトドア用炬燵になります。でも、七輪を足で蹴って倒さないように注意してください。また、夜に手が冷えた時はランタンの上に手をかざすと、ランタンの熱で手を温めることができます。ただし、思っている以上にランタンの上部は高熱になっていますので、直接触らないようにしましょう。(ちなみに私の仲間で新品のウェアをランタンで溶かしてしまった人間が何人もいます)
さて、次は寝る際の防寒対策です。寝る時間ともなるとヘタすると気温は氷点下なんていうこともあり、1度冷えた体はなかなか暖まりません。なので、防寒対策はきっちり行いましょう。
寝袋(シュラフ)は、可能であれば4シーズン用を用意します。寝袋のカタチで言うとレクタングラー(封筒)型よりも、マミー(人形)型の方が暖かいですし、化学繊維の綿が入っているものよりも、羽毛が入っているものの方が暖かいです。しかし、普通、3シーズン用のものしか持っていない方がほとんどだと思いますので、フリースのブランケットや毛布をシュラフの中に入れるなどして保温力を高めます。寝袋で寝ている場合、まずは、足先から冷えてきますので、足先に使い捨てカイロや即席湯たんぽを入れておきます。即席湯たんぽは、空になったペットボトル(1.5か2リットルの大き目のものがよい)にちょっと熱く感じるくらいのお湯を入れて、しっかり蓋を閉めれば完成です。この即席湯たんぽ、我が家では自宅でも愛用しています。毎日、お風呂の残り湯を入れて、お布団の中に入れているのです。子供達もお気に入りです。これで毎晩ぬくぬくです。残り湯を使うのでエコロジーですしね。それでも寒ければ、上着を着込んで寝袋にもぐりこみます。靴下も履いたままの方がより暖かいです。
最近は、電源付きのオートキャンプ場もあり、ホットカーペットやセラミックヒーターをテントの中に持ち込んでキャンプをしている人もいるようですが、そこまでしてキャンプをしなくても、と思うのは私だけでしょうか?
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次回:親子キャンプ防寒対策/装備・料理編