2004/4/1
◆子育て家族のアウトドア講座 第15回◆
「アウトドアグッズ選球眼」
桜の花も満開になり、そこらじゅう春が満載という感じになりましたね。ちょっと寒さに震えていた人たちも躊躇せずにアウトドアに出かけましょう!
雑誌のグラビアなどで紹介されるアウトドアシーンは、便利そうなアウトドアグッズが所狭しと並べられていることが多いものです。これは、そこに掲載されているアウトドアグッズの宣伝広告も兼ねているので仕方のないことです。それらの道具があれば便利なのは確かですが、実際にそれらを揃えようとするとそれなりにお金もかかりますし、もっとシンプルな道具構成でもキャンプはできます。また、シンプルなアウトドアグッズはキャンプ以外の場所でも活躍してくれます。二十年以上、アウトドアグッズをあれこれ試してみて、随分買い替えもしてきましたので、これからアウトドアグッズを揃えようという人たちにシンプルなアウトドア遊びを前提とした私なりの選球眼をご紹介したいと思います。
Point-1:軽量
軽いことは重要です。家族が増えるとアウトドアグッズが増えます。グッズが増えれば増えるほど、運ばなければならないモノの重量が増えます。これはお父さんの負荷を増やすことを意味し、遊ぶ前からバテることになってしまいかねません。なので、たくさんのアウトドアグッズを運ばなければならないファミリーキャンプでは、お父さんへの負荷は可能な限り軽減し、子どもたちと遊ぶパワーを残しておきたいものです。例えば、ステンレス製ではなく、アルミやチタン製を選ぶとか、小さく高性能なもので大きなものの代用をするとか(料理だったら、一度に作らずに2,3回に分けて作ればいいですよね)。 |
Point-2:コンパクト
小さくコンパクトに収納できるというのは、昨今の住宅事情もそうですし、限られた収納スペースしかない車のカーゴスペースを有効に使えるということで、今や基本となるポイントです。使う時の大きさよりは、収納時の大きさを意識して購入を決めましょう。例えば、飲んでしまえば、ぺちゃんこに畳んでしまえる水筒などがあります。 |
Point-3:パワー
ヘビーな環境の野外で生活するための道具ですから、火力や強度は重要な要素となりますので、コンロの火力は強く、切ったりたたいたり土に差し込んだりするようなグッズ類には強度が必要になります。例えば、テントのぺグは樹脂製よりもスチール製が曲がりにくくてお勧めですし、コンロ(ストーブとも言う)はスペックを読めば火力が書いてありますので、何種類か比較して購入しましょう。 |
Point-4:値段じゃない
アウトドアグッズはちゃんとした知識で選べばほとんど“一生もの”になります。安くて粗悪な物を購入して何度も買い替えるのでは、環境に優しくないだけでなく、現地でのトラブルにもなりかねません。実際に私も反省しているものがたくさんあります。ベテランの意見などを参考に“本当に良いもの”を選ぶようにしましょう。 |
--- おまけ --------------------------------------- |
この雑誌、シンプル極まりないアウトドア遊びを知ることができます。執筆陣は、知る人ぞ知る、アウトドア業界でもかなりコアなメンツです。 「海風」http://www.umikaji.net/ |
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バックパッキングで愛用していたコンパクトで高性能なアウトドア用の座椅子や携帯用コンロ、今では家族でのキャンプやハイキングでも大活躍。 |