2004/4/22
◆子育て家族のアウトドア講座 第16回◆
「ミクロの旅」
春になり、我が家で冬眠していたオオクワガタやカメさんたちが目覚めて元気に活動を始めました。桜の季節も終わり、土筆もそろそろ終わるといよいよ生き物達が本格的に動き出します。今日はその生き物達を楽しむ遊びを紹介します。
普段、私たちは外出すると、ほとんどの時間を立っているか、椅子に座っているかして生活しています。フローリング面積の多い現代の家では、自宅に居ても床に直接座ることはあまりありません。しかし、その視点を低くして、虫や動物の視点で自然を観察したら、いきなりそこには別世界が広がるのです。
その楽しい遊びに用意するものは虫眼鏡と汚れてもいい服装。やることは簡単です。地面にしゃがみこんだり、腹ばいになって虫眼鏡を使ってミクロな世界を探検するのです。今まで身近だったのに気付かなかったミクロの世界に驚く事間違いなしです。極端な話、自分の指の指紋をアップにして見るのもけっこう楽しめるのです。
でも、最近の子どもたちは、この「地面に腹ばいになって、顔を地面に近づける」という行為をすんなりやってくれないことが案外多いのです。もしかしたら、昆虫に顔を近づけるのも「怖ーい」なんてことにもなるかもしれません。 みなさんのお子さんたちはどうでしょうか?
腹ばいになったら、視界に入るものを片っ端から虫眼鏡でじっくり観察していきます。タンポポなど地面近くに咲いている花を見たり、アリやダンゴムシのアップの顔とにらめっこしたり。石や土にだっていろんな表情があるし、時には落ち葉や石をめくってミミズが飛び出してきたり、さまざまなシーンに遭遇します。もしかしたら、大人の方が夢中になってしまうかもしれません。そして、ぜひ、観察した物やその時に感じた気持ちを日記やスケッチに残しておきたいものです。
化石や昆虫採集系の雑貨が販売されているショップなどで見かけるマイクロスコープ。小さいけれど、かなりの迫力でミクロの旅が体感できる。 |