2004/6/3
◆子育て家族のアウトドア講座 第18回◆
「雨の日のアウトドアライティング」
梅雨の時期はどうしても、出かけられない日が多くなります。そんな日は自宅のコンロにパーコ レーターをかけてコーヒーでもいれながら、アウトドア遊びや自然の魅力をより理解し、フィールドに出た時の楽しみ方のバリエーションを増やすために、子供達といっしょにアウトドア関連の書籍に目を通すのもひとつの楽しみ方です。ここでは、単なるアウトドアマニュアルではなく、オートキャンプ場で料理だけして過ごすのではない、自然との接し方、自然を感じるセンスなども感じられるものを紹介したいと思います。
そうそう、パーコレーターの仕込みは子供達にさせてあげてくださいね。豆の量が多かったり少なかったりし てもいいじゃないですか!
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「子どもと楽しむアウトドア」
〜1歳から行くための「子連れアウトドア教書」〜
シンディ・ロスとトッド・グラッドフェルター著/藤田聖子訳
発行:株式会社山海堂子どもの年代別に子連れアウトドア遊びの楽しみ方を作者の体験を元に詳細に紹介しています。キャンプ というよりは、バックパッキング的志向の展開が魅力的で、幼児連れでもここまでアウトドア遊びができるん だ!と勇気づけられます。ファーストエイドの知識も豊富に紹介され、行動学としての基礎知識は様々なアウ トドアシーンで役立つものばかりです。
「THE SENSE OF WONDER/センス・オブ・ワンダー」
レイチェル・カーソン著/上遠恵子訳
発行:新潮社版海洋生物学者でもある作家の代表作でもあるこの作品は、とても読みやすい本で、子どもと一緒に自然と 接し、自然のメッセージを素直に受け取ることの大切さを教えてくれます。自然を感じる事は難しいことでは なく、また自然をもっと大切にしたい!という気持ちが湧き上がってくる不思議な本です。子どもたちが生ま れながらにして持っている「神秘さや不思議さに目を見張る感性」を失わないで欲しい!と願わざるを得ませ ん。作者の説得力のあるメッセージにぜひ触れてみてください。
「父と子のアウトドア共育学」
浜野安宏著
発行:広済堂出版自然こそ人生最良の人間教室になると主張する作者は、自らアウトドア遊びを実践することで、父親の在 り方を子供に示しています。アウトドア遊びを通して子どもと共に学び、共に育て合う。それを理論的ではな く実体験の実感として唱えるメッセージの意味は非常に奥深いものがあります。少しワイルドに自然体験を考 えるための一冊ではないでしょうか? お父さんのための指南書になるかもしれません。
※注意:廃刊になっているようなので、古本屋等で探してみてください。
「ウォールデン森の生活」
ヘンリー・D・ソロー著/今泉吉晴訳
発行:小学館アウトドア志向の人間にとって、その指南書的存在で翻訳本も多数出ていますが、読みやすいものがあま りなく、最後まで読み通した方は少ないのではないでしょうか? しかし、この度、ソローが実際に暮らした 地の写真なども掲載され、より読みやすくなって登場。作者が森の中で暮らした日々の記憶は、自然を理解す る様々な視点を教えてくれます。
「ほんとうに気持ちいいキャンプ場100」
発行:小学館
単に設備が整っているキャンプ場、というような観点でのガイドブックではなく、“温泉に入れる”、“ 焚き火大歓迎”、“釣りが楽しめる”、“トレッキングが楽しめる”というように本来アウトドア遊びとして すべきアクティビティからの評価・分析が秀逸なキャンプ場ガイドです。グラビアもたくさん掲載されていて 、日本中にキャンプ旅したくなっちゃいます。