2004/7/9
◆子育て家族のアウトドア講座 第20回◆
「日焼け対策してますか?」
夏本番ですね。梅雨が明けきっていないとはいえ、真夏のような日差しの日も少なくありません。夏休みを前にして、海、山、川へと楽しいレジャーの予定も多い季節となりました。
日光には、紫外線が含まれていて、その紫外線が体内でビタミンDを生成し、カルシウムを摂取しやすくなり骨の発育を促進すると言われています(亀の甲羅が発達するのはこれと同じ原理です)。しかし、日光浴も日本の夏の日差しでは紫外線が強いため、ほんの2〜3分で1日に必要なビタミンDが生成されると言われています。逆にこの紫外線を浴び過ぎてしまうと、肌の構造が壊れてしまい、サンバーンと呼ばれる日焼けとなってしまいます。昔は、真っ黒な日焼けは元気な子供たちの象徴のように扱われていましたが、1998年の母子手帳から「日光浴のすすめ」という項目がなくなってしまったのをご存知でしょうか?
最近では、日焼けは皮膚癌の原因とも言われ、可能な限り日焼けしないことと日焼けした後のケアには十分注意したいものです。
まずは、日焼け対策から
・ | 帽子を被りましょう。つばが大きいほど顔に当たる日光が少なくなるので、防止効果が上がります。 |
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サングラスはUVカット仕様のものを購入する。(いまや常識ですね) |
・ | 日焼け止めを塗りましょう。特に標高の高いアウトドアフィールドでは必須です。一度にたくさん塗ってもあまり効果がないので、こまめに塗り直したいものです。子供は自分から「塗って!」と言わないので、大人が気づいてあげたいものです。 |
・ | 肌を出さないファッションにしましょう。肩から袖のないノースリーブのウェアが女性を中心に広がっていますが要注意です。紫外線をカットするアウトドアウェアも各種出ていますので、アウトドアショップで相談してみてください。UVカット率90%以上なんていうジャケットも出ています。 |
・ | 紫外線をカットする素材でできたタープもアウトドアブランドから発売されています。 |
・ | キャンプ場やフィールドでは、極力木陰などで活動しましょう。 |
日焼け後のケアは、以下の通りです。
・ | まずは、とにかく冷やします。冷水シャワーや冷水に浸したタオルをあてて日焼けした肌を鎮めます。アロエをスライスしたものを肌にあてるのも効果的だと言われています。 |
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化粧水をたっぷりと肌に塗り水分を補給し、肌の回復を促進します。 |
・ | 体内からも日焼けの回復を促すため、皮膚のコンデションを整える「ビタミンA、ビタミンC」や皮膚の老化を防ぐ「ビタミンE」を多く含む食品を摂取しましょう。 |
ビタミンAの豊富な食品:うなぎ、緑黄色野菜(人参、かぼちゃ、ほうれん草)等 |
ビタミンCの豊富な食品:柑橘類(オレンジ・レモン)、キーウイフルーツ等 |
ビタミンEの豊富な食品:ナッツ類(ピーナッツ、アーモンド、ごま等)、ニラ、枝豆、アボガド等 |
ビタミンはできるだけ回数を分けて摂取すると、効果的に体内に吸収されるといわれています。ビタミンCは、タバコやストレスですぐに壊れてしまうので注意してください。
充分に日焼けに注意し楽しい夏を過ごしてください。