2005/1/20
◆子育て家族のアウトドア講座 第27回◆
「グッズの手入れ/ちょっとしたことが長持ちのコツ」
このシーズン、キャンプに行くご家族はかなりのレベルですが、ほとんどのご家族はキャンプのシーズンオフだと思います。暖かい季節に大活躍してくれたテントをはじめとするアウトドアグッズたちに、次のシーズンもちゃんと活躍してくれるように今のうちに手入れをしておきましょう。
■テントやタープ、道具類は帰ったらお手入れを忘れずに
アウトドアグッズは丈夫にできています。しかし、きちんと手入れをすればもっと長持ちします。気温が下がって、キャンプに行く頻度が少なくなった今、アウトドアグッズをひっぱり出して汚れが付いていないかチェックしてみましょう。泥汚れや食べ物をこぼした跡が残っていませんか?汚れを見つけたら、湿らせた布などで綺麗にしてあげましょう。片付けるときは拭いた時の水分が完全に乾燥してからにしてください。この簡単な手入れだけでも長持ち度は全然違います。
■思い切って洗濯してみる
テントやタープ、シュラフのリフレッシュは、お風呂の中で洗うのが一番。 中性洗剤を入れたぬるま湯に入れて押し洗いします。最後の水きりはスノコの上で。以前も紹介したように、テントなどに使用されているナイロン生地は直射日光だと痛むので、風通しのよいところで陰干しします。冬は乾燥しているので冬晴れの日に作業しましょう。
また、シュラフの場合、インシュレーション(中に入っている綿や羽毛)が偏らないようにハンモックや台の上に広げて干します。ガレージの中の車のボンネットの上もおすすめ。完全に水分がなくなるまで時間をかけて念入りに干しましょう。水分が残っているとカビの原因になります。
■バーナー類も洗います
バーナー類の大敵は、底にこびりついたふきこぼれなどの汚れで、これが錆や腐食の原因になります。特にツーバーナーは構造上、分解して洗うしかありません。スポンジなどの柔らかいものでコーティングがはがれないように洗います。汚れが落ちたら、よく乾燥させ、さび防止スプレーをかけておくと万全です。バーナー部分にさびが出たら、金属ブラシとさび落とし剤で落とします。最後にすべてのパーツを乾かして組み立てます。
■雑巾はいつでもどこでも手元に
ポール類 タープなどのポール、テーブルや椅子の足などは、固く絞った雑巾で汚れをふき取ります。表面のコーティングを長持ちさせることがポールの寿命を長くすることにつながります。もし、さびが出たら、さび落とし剤でさびを落とし、その後で防さびスプレーをかけておきます。雑巾は汚れを落とすのに何かと便利なので、キャンプの時に2,3枚持っていく癖をつけたいものです。
■食べ物汚れには
汚れが付きやすいものの代表格であるアウトドア用の椅子の生地(特に座面)やクーラーボックスは、食べ物や土で汚れやすいものです。椅子はホースで水をかけ、汚れのひどいところは中性洗剤と天然ブラシで落とします。クーラーボックスは、中性洗剤と固めのスポンジでよく洗い、最後に水で洗剤を落として陰干しします。食器類も一度、完全に洗えているかどうかチェックしておきましょう。
■保管のポイント
シュラフやレインウエアなどの収納バッグは、小さめに作られていることが多いので、それに詰め込んだまま長期間保管すると、生地の劣化を早めたり、インシュレーション(中綿)の偏りや復元力の減衰の元になります。自宅で保管するときは、通気性のよいコットンやメッシュ素材の大きめのスタッフバッグに入れておくのがよいです。