2005/8/18
◆子育て家族のアウトドア講座 第36回◆
「意外と使えるキャンピングコット」
折り畳みが可能なキャンプ用の簡易ベッドです。簡易とは言っても、もともと地面にマットを敷いて寝るだけのキャンプなので、妙に豪華な設備に思えてしまう不思議なアウトドアイクイップメントです。このキャンピングコット、折り畳めると言ってもそれなりに大きいので、荷物を減らしたいキャンプでは、なかなか出番が回ってきていないのではないでしょうか? でも使い方をうまく考えれば、けっこう使えるものなのです。海外では、病院の介護などで補助ベッドとしても使われているそうです。
特に赤ちゃんがいる家族では、テントサイトの地面が不整地だったり、ジメジメしていても、このキャンピングコットがあれば、安心して寝かせられますし、オムツ交換も容易です。また、ベッドに乗っていることで、ムカデなどの害虫の被害から免れることができます。
我が家では、キャンピングコットを持って行くキャンプの時は、椅子を持って行かず、キャンピングコットを椅子代わりにしてテーブルサイドに置いています。面積が大きいので、座るだけでなく、脱いだ上着や買い出してきた食材などをちょっと置いておくのにも重宝します。湿気でふにゃふにゃにしたくない書籍などもよく置いています。雨の日にも、地面に荷物を置くと汚れてしまうので、キャンピングコットの上に荷物を置き、テーブルの上で作業をする、というように使ったりしています。晴れた日には、撤収時にキャンピングコットの上に、シュラフなどを置いて天日干しにして清潔に乾燥することもできます。
キャンピングコットは、テント内でも使用できます。キャンピングコットの足でテントのボトム(床)の生地が破れないように対策は施さないといけませんが、キャンピングコットの下に荷物を置くことができ、狭いテント内空間を効率的に使えます。海外のオートキャンプシーンでは、大きな家型テントを使っている人も多く、キャンピングコットをいくつもテントの中に入れて使っている場面も見られます。
キャンピングコットで寝る場合、体の下はナイロン布一枚なので通気性がよく、夏でも涼しく寝ることができますし、秋など夜風が心地よい季節には、テントに入らず、タープの下にキャンピングコットをおいて、そこでシュラフにくるまって寝るのは、キャンプ好きには至福のひとときです。もちろん、寒い季節には、キャンピングコットの上にマットを敷いて使用します。
自宅の庭で読書や昼寝用にも活躍しますよ。
キャンピングコットを販売している国産アウトドアブランド
「スノーピーク」 http://www.snowpeak.co.jp/
「ユニフレーム」 http://www.uniflame.co.jp/