2006/5/18
◆子育て家族のアウトドア講座 第51回◆
「万能調理器“アルミホイル”」
キャンプで使うクッキングの道具は、何も専用のものが必要なわけではありません。まぁ、アウトドア的な雰囲気が出ないことを除けば、自宅で使っている鍋、お皿、カトラリーなどなど、そのまま使えばお金も必要ありません。でも、家庭の道具ばかりでもあまり楽しくないので、サバイバル的即席クッキングギアをご紹介します。それはどこででも手に入る“アルミホイル”です。
近所のスーパーでも、コンビニでも売っているアルミホイルは、キャンプシーンで万能な器具に変身します。鍋やフライパン代わりになりますし、作ったものを食べる時にはそのままお皿の代わりになってしまいます。なんと、レベルアップすれば、焚き火でご飯を炊くことさえも可能です。
調理器としての利用ではありませんが、飯盒やコッフェルの底の部分をアルミホイルで包んでから火にかけることで、スミで真っ黒になるのを防止することもできます。その他食品の保存にも使えますし、ラムチョップや手羽先などの骨付肉を持つためにも活躍します。ということで、キャンプシーンで持っていれば必ず役立つ万能グッズなのです。
では、ひとつの例をご紹介しましょう。
まずは、簡単な蒸し焼き。アルミホイルの中に塩、胡椒した肉(牛肉、鶏肉、魚など)を入れ、一緒に玉葱のミジン切り、バターを包んで、包んだアルミホイルを潰さないように、焚き火の脇や熾き火の上に置きます。20分ほどすれば美味しい蒸し焼きの完成です。食べる直前にレモンを絞ってもいいですね。中の素材が釣ったばかりの魚だったら、味も気分も格別です。もっと簡単な蒸し焼きならば、芋(ジャガイモ、サツマイモ、山芋も美味しい)をアルミホイルに包んで焚き火の中に放り込んで20〜30分で焼き芋(蒸し芋?)のでき上がり。塩やバターで食べましょう。現地で仕入れた椎茸や舞茸などのキノコを大きいまま蒸し焼きにしてもいいですね。
アルミホイルを食器として使うには、二重に重ねて縁を立ち上げてれば子供たちでも簡単な食器が作れますし、Y字型の木の枝を探してきて、Vの部分にアルミホイルを少し弛みをつけて巻きつければ、簡易フライパンの出来上がり。これは格好のいい木の枝を探したり、フライパンを作ることそのものが楽しい遊びになります。カタチの整ったものができませんが、この自作フライパンで目玉焼きを焼いてみましょう。