2006/6/1
◆子育て家族のアウトドア講座 第52回◆
「テントの中のレイアウト」
通常、テントの大きさというのは、人間が寝るスペースだけを考慮してサイズが決められています。従って、4人用のテントに4人が寝ようとすると荷物を置くスペースが考慮されていないので、テントの中が着替えやらバッグやらごちゃごちゃして収拾がつかなくなります。いざ、フラッシュライト(懐中電灯)などを探そうとすると、すぐに見つからなくて困ったりすることがあります。そこで、テントの中を整理整頓する癖をつけておきましょう、というお話です。
まぁ、テントの中で、何をどこに置きましょう、なんて決まりはありませんが、ひとつの例としてご紹介します。
まず、テントを設営したら、中央に、マットを敷き、シュラフを広げます。これは収納袋の中でシュラフがぎゅうぎゅうに詰め込まれて、シュラフの中の綿やダウン(羽毛)がつぶれているものを復元させて膨らませるためです。30分もすればふわふわに膨らむので、シュラフを両脇によけて、テントの中央部分にスペースを空けておきます。これは、雨のために外で炊事ができなかったり、中でゲームなどをして遊ぶ場合の空間です。
寝る時間になったらシュラフを広げ、衣類は各自バッグに入れて整理し、枕代わりにしたり、足元に置きます。フラッシュライトは必ず枕元に置きましょう。テントの内部の天井部にモノを吊り下げられるフックが付いているテントであれば、そこに誰でも使えるようにフラッシュライトや電池式のランタンをぶら下げたり、眼鏡や時計などの小物を入れる袋をぶら下げましょう。
靴は、ビニール袋に入れて足下に置きます。テントの外でフライシートの下に置くということも考えられますが、雨が降らなくても夜露で濡れてしまうことがあったり、寝ている間にムカデやマムシが入っていて、朝気づかずに履いてとんでもないことになってしまう場合もあるので、可能な限りテントの中に入れてから寝たほうが安心です。(もし、テントに入れずに寝た場合には、朝履く前に靴の中を必ず確認しましょう)
テントの中をどう整理しても、テントの中に入らないものが出てきたら、濡れないようにビニール袋や密閉性のあるコンテナボックスなどに入れてテントの外に置きます。ビニール袋に入れたものは、風で飛ばされないように、上に重石などを置きます。
雨の日や寒い夜にテントの中に低いテーブルを置いてのんびりしたい、というようにテントの中で過ごす時間を重要視するご家族は、家族構成よりも、1〜2人分大きなサイズのテントを購入するのもひとつの方法です。