2006/9/21
◆子育て家族のアウトドア講座 第59回◆
「キャンプでのあれこれ応用」
キャンプでの楽しみのひとつには、既成のものですべて済ますのではなく、何か別のものを使って、あれこれ工夫することもあります。自分が使いやすいように、自分が面白いように楽しく工夫してみましょう。
◆◆◆テントの中◆◆◆
【スタッフバッグ】
テントやシュラフが入っていたスタッフバッグはいろんなことに使えます。洗面場が離れている時などには、ちょっとした小物を入れるバッグになりますし、使わない衣類やタオルを入れると即席枕が完成します。
【細引き】
アウトドアショップで売っている登山用の細いロープです。テントの中に細引きを渡せば、ちょっとした衣類を乾かしたり、トイレに行く時などに使うフラッシュライトをぶら下げるストラップ代わりにもなります。もちろん荷造りにも活躍します。私がもっとも多く使用する利用方法は、木と木の間やテントとタープの間にピンッと張って、物干しロープにすること。翌朝シュラフを乾燥させたりするのに具合がいいです。アウトドアショップで1mあたり数十円で売っているので10〜20mくらい買っておくと重宝します。
◆◆◆キッチン◆◆◆
【トイレットペーパー】
トイレットペーパーはキッチンペーパーほど高価じゃないので、キッチンまわりでもキッチンペーパー代わりに使いましょう。トイレでの使用と併用できるので、荷物も減らせます。
【ペットボトル】
必ずと言っていいほど、昨今のオートキャンプには欠かせないのがペットボトルの飲み物。その容器はウォータージャグにしてしまいましょう。凍らせて持っていけば、いつでも冷たい飲み物が得られますし、同時にクーラーボックスの保冷材としての機能も果たしてくれるので、一石二鳥です。耐久性がとても高いのです。
◆◆◆テントサイト◆◆◆
【牛乳パック】
もう、これは定番中の定番の応用テクニックですね。牛乳パックは内側がロウでコーティングされているので、燃料として利用できます。渦巻き状に細く切れば長く燃えるので、焚き火の種火として使えます。また、よく洗って乾かして適当な高さにカットすれば、テーブルの上でカトラリー立てになるし、ポケットティッシュ入れにもジャストサイズです。
【新聞紙】
新聞紙もあれこれ定番な使い方がありますが、よく使うものとしては焚き火をおこすための”火種”として使うことがあります。片方を固くねじって棒状にして薪のすき間に入れて使用します。固くねじった方を薪のすき間に入れて、反対側に着火します。新聞紙は新しい物よりも、古くて乾燥したものの方が火付きがいいです。常に車に新聞紙を積んでおくことをおすすめします。また、寒いときに上着の下で体に巻き付ければ、かなりの保温効果を発揮してくれます。
【アルミ缶】
ビールやジュースのアルミ缶はハサミで簡単に切れるので、テントサイトでちょっと加工して遊ぶのに具合がいいものです。側面をハサミで好きな形の穴を開けて、中にろうそくを入れれば簡単なキャンドル・ランタンのできあがり。子供はこういう工作をするのが大好きですから、少しのケガは覚悟で、自分でやらせてあげましょう。ケガもアウトドア遊びの勲章です。
※刃物を使う場合はもちろん、、必ず大人が一緒に。アルミ缶から切り取ったアルミの尖った切れ端で他の人が怪我をしないよう、切れ端にも注意しましょう。
【ビニールシート】
ビニールシート(ブルーシート)をタープのポールなどを利用して縦に張れば、簡易更衣室や野外トイレの目隠しが完成しますし、テントのグランドシート代わりにもなります。非常時には雨水を貯めて水を得ることも可能です。
【簡易シャワー】
黒い大きなゴミ袋に水を入れて(持ち上げられる程度の量にしておきます)、テントサイトの日当たりのいい場所に置いておけば、黒が日光を吸収して温水になり、温かいシャワーが浴びられます。実際にシャワーとして使う場合は、木の枝などにぶら下げて、袋に直接穴をあけて使用します。夏はかなり暖かいお湯になります。また、ウォータージャグに黒いゴミ袋を被せて、日当たりのいい場所に置いておいても温水が得られます。