2006/10/12
◆子育て家族のアウトドア講座 第60回◆
「キャンプのシーズナリティ〜最高の季節は?〜」
キャンプというとどうしてもバーベキューとか、夏休みというイメージが先行しがちですが、実は夏は台風によって天気が不安定、湿度が高い、気温が高すぎる、みんな休みなので人が多い、というようにのんびりキャンプを楽しむというのにはあまり適さない条件が揃った季節なのです。特に気温が高すぎるというのは、キャンプの醍醐味の多くを奪ってしまいます。暑くてキャンプの楽しみの一つであるシュラフ(寝袋)に入って眠ることができませんし、無理にシュラフに潜り込んでも暑くて数分と我慢できないでしょう。そしてテントの中でさえ暑くて入っていられないことも多々あります。
一方、湿度が低くカラッと晴れることの多い秋が、キャンプシーズンには向いています。空気の透明度も高いので自然の景色もより鮮明に見ることができます。また、夜から朝方にかけて少し冷え込むので、テントの中で過ごしたり、シュラフの性能である温もりを快適に体感できます。夏休みに比べれば、キャンプ場も空いているので、ロケーションのいい場所を予約できる確率も高くなります。気温が下がる季節は、焚き火にあたったり、温かいコーヒーを楽しんだり、温かい煮込み料理にも腕をふるえます。ということで、キャンプの多くの楽しい要素を満喫できると思いますので、ダウンジャケットやフリースジャケットといった防寒ウェア持参でぜひ秋キャンプに出かけましょう。秋の夜長に子どもたちと焚き火を囲んで語り合う時間はとてもいいものです。
一年を通してキャンプに適した季節というのは、秋→春→夏→冬といったところでしょうか?