2007/1/25
◆子育て家族のアウトドア講座 第67回◆
「非常食を準備する」
現代日本では、かなり田舎の方にまでコンビニエンスストアがあるので、最近のアウトドア遊びを楽しむ人たちは、非常食なんて持って遊びに出かけないと思います。が、ご年配の方々はけっこう非常食を持参します。その理由として考えられるのは、コンビニがなかったのは当然のこと、併せて携帯用コンロなどちょっとした食事を作る為の便利なアウトドアグッズがなかったこともあるのだろうと思います。焚き火に頼っていた時代は、雨が降ったら火が使えないということもあったので、火を使わないで食べられる食事の準備をするその名残としての役割も非常食は担っていたのです。もちろん、体力が低下したり、喉を潤したりするために常時持って歩く食べ物も非常食といいます。
非常食の定番と言えば、「乾パン」です。塩味も何も味がついていない素朴な味わいのお菓子という感じのものです。日持ちがしますので、使わなかったら、次のキャンプまでとっておいても大丈夫ですし、家庭の防災グッズのひとつとしてよく取り上げられます。
その他には、缶詰、飴玉、チョコレート、栄養強化食品(カロリーメイトなど)、ビーフジャーキーなど日持ちして、カロリーが多いものが少量でも空腹を満たしてくれますし、疲労回復にも効きます。
現代は、簡単に使えるコンロ(ストーブ)があり、タープや高性能で広いテントがあるので、キャンプの場合には安全に気軽に調理ができます。ですから、缶詰のようなものは必要がありませんが、時間を節約したり、日頃食べないようなものを楽しむ意味では、缶詰をもよいかもしれません。
子どもたちとフィールドで遊ぶ時には、疲れたらチョコレートや飴玉を食べることで元気が出ますし、寒い日にもカロリーの高い非常食を食べることで体温を上げ、寒さを感じにくくしますので、家族で行動する時には非常食は準備しておきたいものです。