2007/3/15
◆子育て家族のアウトドア講座 第70回◆
「パーコレーターを使いこなそう」
“パーコレーター”という名前を聞いて、それがどんなものかすぐに分かる人は、それなりにアウトドアなことを知っている人かな?と思います。これは何かというとコーヒーメーカーです。
その仕組みは、なかなか説明しづらいのですが、本体の中に取り外せるパーツがあり、その中に粗く挽いたコーヒー豆を入れておくと、その中心に通っているパイプから沸騰したお湯が吹き出てきて挽いた豆に注がれてコーヒーになる、という感じなのです。これでも仕組みを十分に説明できていないような気がしますので、以下のサイトを参考にしてください。
http://tokyoite.biz/tool/parcolator/shikumi.shtml
このパーコレーターなるコーヒーメーカーは、ドリップやらサイフォン等と比べると味はイマイチなのですが、蓋のてっぺんにある透明のキャップの中にポポコとコーヒーが沸き立つ様子が観察できるので、野山でこれを眺めながらコーヒーをいれるのはなかなかオツなものなのです。
昔は、パーコレーターと言えば“ミロ”という海外ブランドのものばかりでしたが、最近では、このブランドのものよりも他社が作っているものの方が多く出回っているような気がします。
<使い方>
(1)中のパーツを取り出し、本体だけでお湯を沸かします。お湯の量は、パーツのコーヒー豆を入れる部分よりも少なめにします。
(2)お湯を沸かしている間に、中のパーツのバスケット部分に粗く挽いたコーヒー豆を半分くらいいれます。
(3)お湯が沸騰したら、蓋を開け、火傷しないように注意して、パーツを中にセットし、すぐに蓋をします。この作業は一旦本体を火からおろしてやった方が安全です。
(4)すぐに中のお湯がパイプを通っててっぺんの透明のキャップにあたって見えるようになります。
(5)お湯はこうやって循環し、徐々にコーヒーがでて、だんだん濃い色になっていきます。そして、透明のキャップごしに色合いを見て、自分の納得のいく色のところで火を止めます(もしくは、火から下ろします)。
この過程をアウトドア楽しむのが、この道具の醍醐味ではないでしょうか?
正直なところ、ペーパードリップ等で入れたコーヒーのほうが美味しいとは思うのですが、それを補っても使い続けているアウトドアテイストな道具なのです。このお世辞にもすごく美味しい!わけではないコーヒーを少しでも美味しくいれるコツをいくつか紹介します。
・あまり濃くなるまで火にかけない。
・沸騰した後、粉が沈殿するように少し間を置いてから注ぐ。
・注ぐ時は、豆の粉がカップに入らないようにゆっくりと傾ける。
・粉が一緒に注がれないようにやさしく注ぐ。
どれくらいの時間煮出すかが難しいです。これはマニュアルでは教えにくいので、自分で研究してみてください。せっかくのアウトドア遊びです、試行錯誤の段階も楽しみのひとつです。
味はともかく、野山で透明キャップの中に沸くお湯が徐々にコーヒーの色に変わって行く過程を眺めて愉しんでみてください。もちろん、中のパーツを外して、普通にケトル代わりにも使えます。