2007/9/13
◆子育て家族のアウトドア講座 第79回◆
「早起きは三文の得」
何をするのにも、行動を起こすには、早い方がいいですよね。“早起きは三文の得”という言葉がありますが、この言葉は、まさにアウトドア遊び好きのためにあるような言葉です。
例えば、暑い夏のフィールドでは、涼しい午前中のうちに可能な限りその日の予定を消化しておいたほうが、汗もかきにくく気持ちがいいし効率的です。とくに天気が変わりやすい夏の山では、午後三時以降に夕立に襲われる可能性が高いので、安全性の点からも早起
きのメリットは大きくなります。早起きして早めに行動を始めれば、一日の時間が長く使えてその日の予定も早く済むわけですから、時間にも気持ちにもゆとりが生まれ、不注意なトラブルも軽減できます。また、最近のキャンプは、オートキャンプスタイルが主流で道具も多く、撤収に思いのほか時間を要するので、その時間も見込んだ早めの行動がポイントになります。
アウトドアでは、朝と夕方の自然の景色はとくに荘厳なので、日が昇る少し前に起きて、日の出や朝焼けを眺め、夕方にはキャンプサイトの準備も終え、食事でもしながらのんびりと夕焼けを楽しむという一日のサイクルがおすすめです。朝と夕方は、太陽の光が斜めに差し込み、自然の景色もよりいっそう美しく見ることができます。そんな光の加減で写真もかっこよく撮れますので、シャッターチャンスとなります。
また、早朝は特に生き物たちが行動している時間です。林の中を散策すれば、数えきれないほどの野鳥がさえずっていますし、昆虫や哺乳類も朝早い時間に珍しい種類に出会うチャンスが増えます。