2007/9/20
◆子育て家族のアウトドア講座 第80回◆
「山の事故の値段」
一年を通して、山の事故という言葉を聞かないことはありません。雪山での遭難は特別としても、身近な山でも遭難や滑落などの事故が発生する可能性があります。
ハイキングで道に迷って帰れなくなり、捜索隊が出て救助に向かったというようなニュースも少なくありません。
そこで、山で事故・遭難にあった場合に、どれくらいの費用が掛かるのか例をご紹介しましょう。
(金額はおおよそで記述しています)
【Sample-1】
民間ヘリコプターによる救助の場合
事故内容:先に登っていた人からの落石が当たって滑落。
1.救助隊員出動費(1名)
2.ヘリコプターチャーター代
3.事故現場での協力者への謝礼
4.救出時に使用したロープ代等
→救助費用合計:約1,200,000円
(入院・通院費別途)
【Sample-2】
民間ヘリコプターの救助を使わずに救助の場合
事故内容:降雪でルートを見失い行動できず無線で救助依頼。
1.救助隊員出動費(15名)
2.救助使用装備品(破損・消耗)購入費用
3.諸経費(レンタカー・マイクロバス・乗用車、燃料費等)
4.通信費・食事代
5.関係者への謝礼
→救助費用合計1,400,000円
(入院・通院費別途)
以上のように、少なくとも100万円を越えてしまう費用がかかってしまうことは避けられないようです。山の事故は高額な費用がかかってしまいますので今一度事故にあわないよう気をひきしめて山に入るということと、山岳保険やハイキング保険等に加入することをおすすめします。最近の山岳保険・ハイキング保険には対人・対物の損害賠償を補償するものも多くなりましたし、自分の持っている道具が壊れた時の保証になるものもあります。