2007/10/26
◆子育て家族のアウトドア講座 第82回◆
「石鹸を使わない手洗い」
キャンプの時は、土を触ったり、汚れた道具を使ったり、虫を捕まえたり、と手が汚れてしまうことが日常生活よりも多くなります。しかし、自然の中で原油から作られた化学薬品である洗剤を多用することは、環境に与える影響を考えれば、避けたいのが当たり前の考え方です。
そこで少しでも、洗剤を使用せずに、手を綺麗にする方法を考えたいところです。
例えば、手の泥汚れや木炭を扱った時の汚れの落とし方ですが、近くに川があれば河原の細かい砂を手のひらの間に挟んでこすり合わせます。こうすることで砂が汚れを落としてくれます。
次に、調理をした後の魚などの食材のにおいが手についた場合には、ヨモギなどの野草をちぎってきて、それを両手で挟んでこすり合わせ、野草の汁で匂いを消します(中和します)。その後に、水で洗い流せば嫌な匂いを消すことができます。
環境に優しい化学変化を利用することもできます。
臭いの分子は、プラスイオンなので、マイナスイオンを発生するものでこすれば、マイナスイオンとプラスイオンが磁石のように結びつき、水によって一緒に洗い流されて臭いがとれるのです。これを実現しているのが、ステンレス合金を使った石鹸で、ステンレス石鹸やスチールソープと呼ばれるものです。石鹸のような形をしたステンレス合金の塊を石鹸のように手のひらの中でこすると匂いがおちます。
これは、一回買うと半永久的に使い続けることができますし、環境も汚しません。また、洗剤のように界面活性剤等の化学薬品を使わないので、アトピーなどへの影響もありませんので、安心して使うことができます(金属アレルギーなどは別です)。
写真のものは、一緒に写っているルアーが8cmですので、大きさを参考にされてください。中は空洞になっていますので、見掛けほど重くもありません。