2007/11/22
◆子育て家族のアウトドア講座 第84回◆
「火傷について」
キャンプで遭遇してしまう可能性が最も高い怪我が“火傷”です。寒い季節には、焚き火をするわけですが、どうしても焚き火をあれこれいじくって火傷の危険性は高まります。焚き火はしなくとも、急な突風でタープやテントが飛んで火にかけてある鍋が倒れたり、消した直後のランタンを油断して触ってしまったり、火を扱うことの多いキャンプは、日常よりも火傷を負ってしまうことがありますから、火傷に対する対処法は知っておきたいスキルです。
火傷には、皮膚の状態で三つの程度で判断されます。
T度:皮膚が赤くヒリヒリと痛い状態
U度:水ぶくれ状態になり、焼けるような痛みを伴う状態
V度:皮膚が黒くまたは白くなり、火傷した部分よりも周囲の方が痛くなる状態
手や足に1度や狭い範囲に2度の火傷をしてしまった場合は、素早く流水で冷やします。キャンプの場合には身近に置いているポリタンクの水で冷やします。冷やす時間は最低でも15分以上、熱さや痛みを感じなくなるまで十分冷やします。素人判断で薬を塗るのはやめておきましょう。衣服を着て火傷をした場合には、衣服は脱がずに服の上から冷やすようにします。2度以上の火傷を負ってしまった場合には、清潔なシーツなどで火傷の部分を包み、一刻も早く医者に見せてください。