2008/1/24
◆子育て家族のアウトドア講座 第88回◆
「手袋(グローブ)の機能」
寒い季節でも、元気にアウトドアで遊びたいものです。しかし、さすがに素手では指がかじかんでしまって、想い通りの作業や活動ができないものです。そこで手袋(グローブ)が必要になるわけですが、どちらかというと脇役の手袋にも快適に遊ぶために必要なスペックがあります。
<保温性>
手袋の最も大切な機能です。ただ、生地があまり分厚くては指が動かしづらいので、薄くて高い保温性が必要という相反した性能が求められます。そのような要求を満たす素材としては、スキューバダイビングのスーツに使われるネオプレーンや化学繊維の保温材シンサレートなどが使われています。
<耐久性>
フィールドで使う場合、石などを掴んだり、木の枝にひっかかったりするので、破れにくい強度が必要になります。コーデュラなどの強度の高いナイロン生地が使用されます。
<透湿性>
手はすぐに汗をかくので、手袋の中はすぐに湿度が高くなってしまい、それが結露して水になり、その水が冷えて冷たくなってしまいます。そこでかいた汗の湿気を外に逃がす透湿性が必要になります。使わない時は、手袋の中を乾かす癖をつけておきたいものです。
<グリップ性>
寒さの中でもしっかりと道具を握りしめることができるように、手のひらの部分はグリップ性が高い素材が採用されているものを選びましょう。