2008/12/4
◆子育て家族のアウトドア講座 第108回◆
「越冬中の虫探し」
冬、変温動物である昆虫たちは、自分たちに適した場所を探して、じっとして春が来るのを待っています。昆虫の中には、ヒラタクワガタやテントウムシなどのように、その姿のままで越冬する昆虫もいますが、中にはその姿を変えて越冬する虫たちもいます。
例えば、アゲハ蝶等は、蛹という姿で越冬しますし、カマキリは「卵のう」というたくさんの卵を守るカプセルのようなもので包まれた卵の姿で越冬します。
蝉は木の幹に産みつけられた卵から幼虫が孵化すると、その幼虫は土の中に潜り幼虫の姿で冬を越します。このように同じ昆虫という仲間であっても、種類によって越冬の姿が異なることは興味深いことです。
変温動物である昆虫は、温度の低下とともに活動しなくなります(厳密には、体温が低下するので活動できなくなる?)。なので、見つけやすいかと思いきや、そう簡単には見つかりません。土の中、樹皮の裏側、落ち葉の中、などなど、基本的に外適の眼につきにくい場所でじっとして冬を越すからです。しかし、樹皮をめくったりしなくても見つかるものもいますので、見つけてみてはどうでしょうか?自然の景色の中で、その環境に溶け込むような色彩や形状で擬態している彼らを探し出すことは、眼が慣れてくるまでちょっと難しいですが、より観察力がアップするので、親子で挑戦してみましょう。