2009/5/14
◆子育て家族のアウトドア講座 第114回◆
「進化する焚火台」
地面で直接焚火をすると、焚火をした跡が汚いだけでなく、地面へのダメージを与えてしまうということで、焚火禁止のキャンプ場も出現し、今では焚火台を使って焚火を楽しむことがキャンプのスタンダードとなっています。
焚火台が登場した頃は、純粋に焚火を楽しむだけの道具でしたが、せっかく火を起こすのだから、と調理に使えるようにオプションが充実してきています。
焚火と言えば、本来、木の枝などを使って行うものですが、木炭を使うことで長時間かつ安定した火力を確保することが可能です。そうなると、木の枝を燃やすのではなく、木炭を燃やすために最適化される必要があります。そのための火床なども登場しています。火力を調節するために高さを変えられるスタンド、焚き火台の上で美味しく肉を焼くための鋳鉄製グリルなど、より調理器具としての性能を確保するオプション群が揃っているのです。焚き火台の中の木炭をコントロールするトングなどのツール類も、熱さを感じないように尺の長い本格的なものが発売されていますので、子どもたちでも焚火台の火力調節ができるようになっています。
子どもたちは、火を扱うのが好きですから、多少の火傷はしょうがないとして焚火台を使って、火を扱う訓練をするのもいいと思います。木炭は、ガスカートリッジやホワイトガソリンのようにアウトドア専門店でしか入手できないということはなく、地方のホームセンターや雑貨店でも購入可能なので、うまく火力調節できるようになれば、焚火台だけでキャンプの調理が可能になります。