2009/10/1
◆子育て家族のアウトドア講座 第118回◆
「ペグ選び」
テントやタープを設営する時の縁の下の力持ち的存在なのが“ペグ”です。基本的には、テントやタープを購入すれば付属していますが、本来は、地面の状態に合わせて選択するのが賢いアウトドアマンですし、実際に快適に使用できます。従って、よく通うフィールドや悪天候などを考慮したペグ選びが重要になってくるわけです。特に量販店でセール品として販売されているようなテント等には、「とりあえず付いてます」的な粗悪なペグも多いので、見極める目はもっておきたいものです。
ペグには、以下のような種類のものが販売されています。
■プラペグ(プラスチックペグ)
名前の通りプラスチック製のペグです。軽量ですが、強度を確保するために、断面の面積が大きいため、打ち込むときの摩擦抵抗が大きくなっています。従って硬い地面には向かず、芝生や草地など、比較的軟らかい地面が打ち込みやすく、抜けにくくなっています。土の中に石が混ざっている地面には不向きです。
■スチールペグ
鉄製の細い棒を曲げて製造されたペグで、断面が細く丸く、大きめの石が詰まった砂利敷きのサイトでも、スムーズに打ち込めます。ただし、断面が細く摩擦抵抗が少ないため、土や芝生などの軟らかい地面では抜けやすくなります。
■アルミピンペグ
アルミ製の細い棒を曲げて製造されたペグです。強度を出すために、スチール製よりも若干太いですが、軽量なので自転車ツーリングやバックパック等、荷物を軽くしたいときに適しています。ただし、硬い地面では打ちこみ時に曲がることが多いです。
■チタンペグ
チタンの板を細く切り、断面をV字型に折り曲げたペグです。軽量で比較的強度もありますので、極限の軽量化を志向するバックパッカー向けのペグです。
硬い地面でも曲がり難いですが、断面が薄いため必ずペグ用のハンマー等がないと打ち込めません。
■スチールソリッドペグ
ここ数年、その性能が注目されている強靱なスチール製の鍛造ペグです。どんなに硬い地面でも刺さってくれますし、土の中に埋まっているちょっとした石なら砕いてくれます。ハンマーで力いっぱい打ち込んでも曲がり難いのも特徴ですが、重量があるのでオートキャンプ向きです。