2013/2/21
◆子育て家族のアウトドア講座 第143回◆
「飯盒炊飯を見直そう」
自宅の鍋でご飯を炊いたことがある方ってどれくらいいるのでしょうか?最近は、よい素材をちゃんと調理して美味しく食べよう、とする人たちも増えたので、以前に比べればだいぶ増えたかもしれませんが、なかなか自宅のコンロの上で鍋を使ってご飯を炊いた経験がある人には遭遇しません。しかし、子どもの頃、若い頃の経験として、キャンプや林間学校などで飯盒炊飯を経験したことがある人はけっこういます。
昨今は、災害時の備えとしても重要視されているアウトドアスキル。その中でも人間の生命維持に欠かすことのできないのが調理。それも炊きたてのご飯があるだけで幸せになれるものです。そこで飯盒炊飯を思い出してみましょう。
飯盒という道具は、結局蓋は外れにくい圧力鍋のようなものなのです。特別凄い機能を持っている道具ではないのです。そう考えると自宅にある鍋でも同じことができるのです。
では、作り方を。
- 蓋付きの鍋に洗った白米とお米の上部から、人差し指の第一関節分の深さまで水を注いで、蓋をして中火にかけます。この時、圧力をかけるために蓋に何か重しをしてもよいです(重しをしなくても炊けます)。案外短い時間で沸騰しますから鍋から離れないように。
- しばらくして吹きこぼれそうになったら弱火にします。
- 蓋の隙間から漏れてくる蒸気の匂いを時々に嗅ぐ。
- 蒸気の匂いに「ちょっとオコゲの匂いがする」と感じたら火を止めます。
- 蓋をあけてさっとシャモジでかきまぜ10分ほど蒸らして完成。
ぜひ、自宅でご飯炊き試してみてください。白いご飯がいとおしく、とても美味しく感じることでしょう。