楽しかった日本にしばしの別れを告げ、フランスの日常生活に戻ると、また新学期が始まりました。
長男は、フランスの幼稚園でGrande section(年長)に無事進級できました。小学校に上がると、飛び級や落第制度があるらしいので、ただ普通に進級できたという事で何故かホッとしてしまいます。
フランスの公立の幼稚園では普通にあることなのですが、年齢がミックスしたクラスが存在します。息子の通う幼稚園では、昨年度はGrande(年長)が1クラスで、Grande とMoyenne(年中)がミックスしたクラス、そしてMoyenneだけのクラス、petite section (年少)クラスが2クラスでしたが、今年はGrande が2クラス、Moyennだけのクラス とMoyenne とpetiteがミックスしたクラス、petiteだけのクラスというように、昨年とクラス編成が変わっています。登校日初日には親達の間にもちょっとした混乱が起きていたようで、クラス編成に納得いかないという保護者が校長先生に詰めかけている光景も目にしました。
知り合いの子も年中に上がりましたが、Moyenne petiteクラスになったと不満げでした。petite sectionは、今年幼稚園に入ってきたばかり、今年度3歳になる(2008年の1月~12月生まれの子)子供達で、まだ2歳児もいます。2歳児と4歳児が同じクラスということに不安を抱えているようです。
息子のクラスは、男の子15名に女の子9名(ここの幼稚園は男の子の方が圧倒的に多いようです)。昨年のmoyenneクラスのメンバーから数名抜け、転入を含んだ新しい子が若干名でほぼもち上がりクラスという感じです。男の子が多く、しかもワンパク者が勢揃いしているので、バガール(乱闘や喧嘩)が勃発しないかと少々心配です。が、担任は今年度、南仏から赴任してこられた教員歴16年のベテランの女の先生。スポーツ界系の男勝り(失礼)、ボーイッシュな雰囲気を持つ方なのでビシッとまとめてくれそうな予感がします。
息子は昨年、二週間遅れて新学期を迎えたせいか暫く喋らないなど、調子が乗るまで時間を費やしたので、今年は皆と足並み揃えて新学期に突入できるようにしました。にもかかわらず、今年度もなかなか本調子になれない様子で、友達ともあまり絡んで遊ばず、殆ど言葉を発していないようです。
そして、今年度になって変化が見られたことが一つ。今まで私や主人は、幼稚園に送ってから5分くらい教室に残っていたのですが、直ぐに「バイバイ」と追い返されるようになり、頬にビズ(キス)も恥ずかしがるようになりました(フランス人の親子は何歳になっても普通に行っているので特に恥ずかしがるような事ではありません)。親としてはちょっと寂しいですが、これも息子の成長なのでしょうか。幼稚園最後の年、この一年色んな事があるでしょうけど、子供も私も楽しみながら(いつもそうはいかないけど)一緒に成長していけたらなと思います。次男の幼稚園入園までも後一年、頑張るぞー!