赤ちゃんの足はとてもデリケートです。柔らかく、筋肉は未発達で、土踏まずがありません。また、足の骨のおよそ70%は軟骨。それがだんだん硬い骨になり、3年ほどかけて骨格の基礎ができていきます。そのため、この時期の靴選びは特に重要です。足に合わない靴を履いていると、骨の正しい成長を妨げて足に悪影響を及ぼすのはもちろん、赤ちゃんの運動を邪魔してしまいます。靴は赤ちゃんの足を保護し、丈夫で健康な足の成長をサポートするという大切な役割を担っているのです。赤ちゃんの足をしっかり理解して、正しい靴を選びましょう。
靴選びの6ポイント
デリケートな赤ちゃんの足にはどのような靴がいいか、チェックポイントを考えてみましょう。
1.つま先に適度なゆとりがあるか
つま先にゆとりがないと、足の指を圧迫して変形の原因に。また、足の指でうまく地面を蹴ることができず、歩きにくくなります。指が自由に動かせるようにつま先の幅は広めで、5〜10ミリほどゆとりがあるのが理想的です。2.足をしっかり固定できるか
赤ちゃんの歩き方は、かかとや足指にかなりの負担がかかります。靴の中で足が動くと、その負担が増えることに。甲の部分をひもかマジックテープで留めて、かかとをしっかり固定できるものを選びましょう。そうすることで歩行が安定して、足指のトラブルも予防できます。3.底のつま先が反り上がっているか
赤ちゃんは足全体で着地し、バランスをとりながらトコトコと歩きます。底のつま先が上に反っていれば蹴りだしやすく、つまずきを防止できます。4.底が適度に柔らかいか
靴底が硬すぎるものはNG。指の付け根あたりで底がラクに曲がると、歩きやすく転倒を防げます。また、歩くときの衝撃を緩やかにするため、底には適度な弾力があるほうがベター。滑り止めがついているとさらによいでしょう。5.足首までカバーしているか
赤ちゃんの柔らかい足を保護するには、足首まですっぽり包んでサポートできるハイカットがベストです。6.足になじみ、通気性のいい素材か
靴の素材は、柔らかくて足になじむ布、もしくは適度な伸縮性のある天然皮がおすすめです。特に夏場は汗をかきやすいので、通気性のいい布の靴がいいでしょう。
赤ちゃんの足は、歩き始めから1年間で15〜20ミリほども成長します。少なくとも3ヵ月に1度は足のサイズを測り、しっかり足に合った靴をチョイスしましょう。デザインやサイズだけで選ばず、実際に靴を履かせ、歩き方などをチェックすることも大切です。