おはし
おはしを使うのは難しいですね。世界的に見ても使う民族が圧倒的に少数です。最近はとくにおはしの使い方が乱れているように感じます。
おはしをいつから使うのでしょうか?
僕が保育士時代は2歳児クラスの後半から。特に3歳の声を聞いたら使い始めるという感じでした。ただ保育所によって違いがあり、4歳児になってから、あるいは5歳児になってからというところなど様々です。
なぜそのような違いが起きるのでしょうか?
一つはこどもの成長や個性の違いが大きいからです。そしてその指導の方法も様々なので、一概に何歳からスタートとは言いにくいのです。
ただいくつかおはしを使いだすポイントはあります。
- ご飯を自分で食べようという思いが見られる
- 手先が十分に使える(鉛筆を持ってお絵かきしたり、パズル遊びができる)
- 危ないことや危険に対して意識ができる(おはしは危険もあります)
- 周りの大人が一緒に食べる環境である
- 遊びの中でおはしを使ってみたり、楽しんだりすることができる
これらが整ってから始めていくのがよいと思います。
子育ての一つの極意!
「子育てはいつから始めても遅くないし、いつから始めても早くない」
つまり親御さんがこどもと一緒に生活をしていて、そろそろかなぁーと思ってみた時が初めてどき。そして難しいようすやいやがっているようだったら、すこし時期尚早。もう少し体験や活動の幅を広げてみて、それから再びトライ、トライ!
text by 神戸常盤大学教育学部こども教育学科 准教授 小崎 恭弘