指しゃぶり
うちの長男と三男は指しゃぶりしていました。また次男はハンカチを口にいつもくわえていました。
指しゃぶりは結構たくさんの子ども達がしているのではないでしょうか?これらは「いつから始めるの?」という性格のものではなく、親とすればできればしてほしくないものの一つ。だからできるだけ早く「おしまい」の日が来てほしいものだと思います。
とらえたかにもよりますが、これらは広い意味での一連の問題行動の一つです(親から見て不適切な行動をすべて問題行動といいます)。これらの対応は難しいです。色々な考え方や関わり方、また理論などがあります。
その一つになにもしないという対応の仕方があります。その前提は、「指をしゃぶるのやめなさい!」「またしゃぶってる」「だめでしょ指!」というような、ことばの刺激がそれらの行動を固定したり、強化したりするというものです。だからなにもしなくて、簡単にいうと「無視する」ということです。これはこれでなかなか難しいですが。
指しゃぶりも、あまり過度にやめさせようと親が躍起にならない方がよい事もあります。ただ、指しゃぶりは歯科医から見ると、歯並びが悪くなる一つの原因といわれています。親としては心配なところです。
ではなぜ指しゃぶりをするのでしょうか?
お子さんが指しゃぶりをしているときの様子を見てください。どんな時にしていますか?例えば寝る前に布団の中で。何か手もちぶさたで暇そうな時。など、その子が指しゃぶりをする状況が見えてきます。遊んでいるときや活動しているときには、指しゃぶりはあまり見えません。
指しゃぶりが始まった時は、活動であれば他の遊びに誘ったり、楽しい事を準備してあげたり、寝る前であったら手をつないであげたり、体をさすってあげるなどして、気持ちを他のものに向けてあげるなどをしてあげてくださいね。
text by 神戸常盤大学教育学部こども教育学科 准教授 小崎 恭弘