三輪車
子どもたちは日々成長をして、周りの親御さんを驚かせることがしばしばです。日々の子どもの目に見える成長を感じることは、子育てのだいご味でもありますね。「這えば立て、立てば歩けの親心」という言葉があります。子どもが少しはいはいを始めると、親は次に立つことを願い、急かします。そして立つことができれば、今度は早く歩くことを願い急かします。子どものよりよい成長とそして早く大きくなって欲しいという親の願望を表した、うまい表現だと思います。
子ども達が歩き始め、少し移動ができるようになると、なにか乗り物に乗りたくなるようですね。例えばしっかりと転ばずに歩くことができるようになってくれば、4輪の乗用玩具などに乗れるようになりますね。キャラクターがついて、両足で地面をけって進むものです。それらに乗れるようになってから三輪車に挑戦ですね。目安としては大体1歳半から2歳ぐらいでしよう。三輪車と言っても、最初は両足で地面をけって進みます。
三輪車を自分でこいで乗れるようになるポイントは、
- 座る体制がしっかりと取れる
- 座っている状態でバランスを取ることができる
- 足を自分の意思で動かすことができる
- 手と足が違う行動をとることができる
- 危ないと判断した時に泊まることができる
今の三輪車は後方に親御さんが押したり、止めたりできるステッイクがついているものがあります。最初はそのようなものがついている方がよいと思います。最初からいきなり、三輪車のペダルをこいだり、ハンドルをコントロールできる子どもはいません。いろいろな体験や成長と共に三輪車にも乗れ、自分で自由に扱うことができるようになってくると思います。また体がある程度大きくなってくると、三輪車は窮屈になってきますね。そのタイミングで今度は補助輪付きの自転車に移行していくことがよいでしょう。
子育ての一つの極意!
いろいろな子育てのグッズや体験をさせてあげたいと思いますが、あくまでこどもの成長を見極めてからにしましょう!
text by 神戸常盤大学教育学部こども教育学科 准教授 小崎 恭弘