自然に閉じる大泉門

Pocket
LINEで送る


小さな赤ちゃんのおでこの上のあたりを触ると、骨の間にプヨプヨと柔らかい部分があります。

これは頭蓋骨のすき間です。赤ちゃんがお母さんの産道を通って生まれてくるときに、赤ちゃんの頭が圧迫されるため、それを逃す役割をしてい ます。生後3カ月くらいまでは、少しずつ大きくなり、脳と骨の成長を妨げないようにする役割も担っています。

その後は脳を守るために、大泉門はだんだん小さくなっていき、やがて閉じてしまいます。
1歳半頃までにはすっかり閉じてしまいますが、個人差があります。それより少し遅いようでも、体や知能の発達に異常がなければ問題ありません。

熱と共に吐き気があったりしたときに、大泉門のすき間が張っているような感じがする場合は、髄膜炎などの病気が心配されます。急いで病院へ行きましょう。