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子どもの命を守り、重症化を防ぐために… きちんと受けよう!予防接種

子どもの命を守り、重症化を防ぐために…

きちんと受けよう!予防接種

子どもが重い病気にかかるのを防ぐ最も安全で有効な方法がワクチン接種。
「スケジュールを組むのが大変」と思ったり、「任意接種は受けるべきなの?」という疑問を感じている方もいらっしゃるでしょう。
小児科医の薗部友良先生に、予防接種の必要性について伺いました。

薗部友良先生
日本赤十字社医療センター小児科顧問。VPD に対する一般の理解が薄く、予防接種を受けないために健康を損ない命を落とす子どもたちが多いという現実を改善しようと「VPDを知って、子どもを守ろう。」の会を発足。
http://www.know-vpd.jp/

保存版!予防接種スケジュール

 

このスケジュールは「VPDを知って、子どもを守ろう。」の会によるもっとも早期に免疫をつけるための提案です。お子さまの予防接種に関しては、地域ごとの接種方法やVPDの流行状況に応じてかかりつけ医とご相談のうえスケジュールを立てましょう。

 

※下の図をクリックするとPDFでダウンロードが可能です

スケジュール表

最新の予防接種スケジュール・詳細はホームページ『KNOW★VPD!』

 

重大な病気から子どもを守る安全で確実なワクチン接種

細菌やウイルスによって引き起こされるさまざまな感染症。抵抗力の弱い赤ちゃんが病気にかかると、短時間で症状が悪化したり、命にかかわることもあります。赤ちゃんを病気から守るために、最も安全で確実な方法がワクチン接種です。
 
私たちの体は、病気に自然にかかって治ると、体内にその病気に対する免疫が作られます。ワクチンは、感染症の原因となるウイルスや細菌の毒性を弱め、精製・加工して安全な状態にしたもの。ワクチンの接種によって、人間の免疫力を上手に利用して、自然感染と同じように体内に免疫ができるため、その病気にかかりにくい体になり、感染しても重症化を避けられます。
 
国が接種すべきと法律で定めているのが「定期接種」(定められた年齢なら無料)、希望者が接種できて費用は自己負担(※)なのが「任意接種」です。
 
WHO(世界保健機関)は、ワクチンで防ぐことができ、確実な治療法がなくて深刻な合併症や後遺症を起こしたり、命を落とす危険が高い病気(VPD )に関してワクチン接種を勧めています。

任意接種も考えに入れてベストな接種スケジュールを

任意接種は、接種が親の判断に任せられており、自己負担なので「必要ない」と考える方もいるようですが、WHOの言うように命に関わる重い病気を防ぐワクチンなのです。副反応を心配する方もいますが、ほとんどは接種した箇所が赤くなったり少し熱が出る程度で、深刻な副反応はごくまれ。
健康や命が危ぶまれるリスクは、副反応が起こるより、ワクチンを受けないで病気に感染した時の方がはるかに大きいのです。
 
実際、接種率が高い欧米では、子どものVPD が大幅に減少していますが、接種率が低い日本では、ワクチンで守れるはずの命が失われたり、重い後遺症を残してしまうケースが後を絶ちません。
 
ワクチンで防げる病気はしっかりと予防して、子どもの命と健康を守ってあげたいもの。それには、お父さん、お母さんが予防接種の情報に関心を寄せ、正しい理解や知識を持つことが大切です。
 
同時接種が可能なものもありますから、かかりつけ医に相談のうえ接種スケジュールを立て、最適な時期の接種を心がけましょう。

イラスト/犬塚円香 取材・文/中野洋子

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