コンセルバトワールへの道

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6月は年度の終わり、我が家の息子達も来年度(今年の9月から)の新学期には、小学校と幼稚園の入園となります。そしてこの時期には来年度に備えて、習い事のアンスクリプション(申し込み)が始まります。9月からの申し込みをすることもありますが、大体年度末に始まるところが多いようです。小学校入学を機に、今までやっていた習い事を継続させるか、また新たに何をさせようかなど色々悩んでいる親御さんが多く、ママ友と集まると決まってそういう話題になる頃です。

長男は、ピアノとエベイユミュージックのグループレッスンを2年間続けましたが、親の目から見ると(一応音楽経験者)ピアノの練習も好きではないし、秀でた才能があるかといえば残念ながら・・・という感じです。しかし本人は楽器に興味はあるようで、音楽は全く嫌いではなく、続けたいらしいです(将来アコーデオンを弾きたいという夢があります)。

それではと、私達の住んでいるパリ17区のコンセルバトワール(音楽院)の入学をチャレンジしてみようかということになったのですが、このコンセルバトワールというのはパリ市が運営しているもので、質も高くここに入れたい人は多いのです(月謝は親の収入に応じた額)。

パリの各区(1~4区は1校のみ)に所在し、毎年の定員数が決まっています。区によって様々ですが何処も狭き門であることは確かです。今月初めにコンセルバトワールの一日限定の公開授業があるというので、息子を連れて行ってきました。先ずリコーダーの教室に入ってみると、小さいものから大きなものまで勢ぞろいしたリコーダーを見て息子の顔は興味津々。聴講生は息子だけでしたが、全種類のリコーダーを手にとって音色を聴かせてくださり、息子がとても喜んで聴いていたせいか、ご丁寧にそれぞれの楽器で1曲丸まる弾いてくださって本当にお優しいお婆ちゃん先生でした。息子もリコーダーが大好きになったようです。そしてヴィオラ、サクスフォーン、クラリネット、チェロの部屋に入ると、まず子供のレッスン風景を見ながら最後に楽器に触れさせてもらい、喜びと興奮のコンセルバトワールの一日体験は終えました。この日でコンセルバトワール入学へのモチベーションは上がったようですが・・・

さて、肝心のコンセルバトワールに入る為には、指定された日の8時に一斉に電話で申し込みが開始され、先着30名が入学確定されます。かなり厳密にトロールされていると聞きます。

昨年までは電話での受付ではなく(早朝夜中明け方近くから並んだ先着順だったのですが今年から変ったようです)、相当の倍率とは聞いていましたので受付開始時間10分前からスタンバイ。電話機4台フル活用で張り切って望みました!が、結果・・・電話が繋がったのは受付開始1時間20分後。そして受け付け番号は82番でした。定員30名なのでキャンセルが52名あったら入れるということですが、どう考えても無理そうですね(涙)。

やっぱり凄い競争率でした……

9月にミラクルがあればと僅かな期待をしていますが、何か別の方法でやって行くことを考え始めた方がよいのかも……