最近、「虫や雑草も生きているんだから、取ったらかわいそう」と子どもに教えるおうちの方も多いようです。子どもは親にそう言われると、取ろうとしなくなります。興味がある子なら、触らずに見ていますが、触れてはいけないものという印象を持ってしまうと、そのうちに興味も示さなくなってしまうでしょう。
虫を追いかけるから、ピョンピョンとジャンプすることもわかります。取った虫をカゴに入れて、虫の仕草を観察したり、何を食べるのかなと考えたり、手に触れてみるという体験も大切なこと。雑草を集めて小さな花束を作ったり、刻んでおままごとのごちそうにして遊ぶうちに、発想が広がっていくものです。
遠ざけずに、触れさせて、虫や雑草そのものに興味を持たせると、生きている命を大切にすることも実感できるのではと思います。