男から父親へ。父親としての心構えややるべき事も色々あるけれど、先ずは初めての育児参加ではわからないことばかり。ママをサポートするパパのための基礎講座。
絵本の読み聞かせ
大人だって昔はこども。絵本を読んでもらった経験があるだろう。冒険ストーリーに力が入って立ち上がってみたり、ちょっぴり怖い話におもわず耳をふさいでしまったり。たくさんの登場人物にゆかいな設定、見たことも聞いたこともない怪物の姿。絵本にはたくさんのドキドキやワクワクが詰まっている。
ママが読んでくれる、動物が主人公のかわいい絵本もいいけど、時にはパパの低い声がぴったり、海賊船長のお話だって面白い。自分自身が登場人物になったかのような時間旅行、少し悲しくてせつない結末、たくさんの仲間が助け合って困難を乗り切るハッピーエンドなど様々。
1,なぜ読み聞かせるの
アニメのDVDと絵本、ママの手がかからないのはどちらだろう。おそらく、30分のアニメならこどもはTVにくぎ付け、ママは30分の自由時間が作れる。では、絵本の良さとはなんだろう。それは読書の習慣づけ、文字に慣れ親しむ、豊かな感性の育成と数多い。しかし、その効果の中でも大切な要素、親子のコミュニケーションに注目して欲しい。こどもは、パパが読み聞かせる声の高さ、間合いなどを、感じ取っているものだ。ひざにのせて読んであげるのもおすすめ。パパのぬくもりや臭いにも、こどもは知らず知らずにひたっている。
普段、仕事が忙しく我が子とのんびり接する機会の少ないパパ。ぜひ、絵本の読み聞かせはパパの役目にしてみよう。
2,どんな絵本にするか
小さなこどもには細かい内容や長い物語の絵本は難しいが、ストーリーは年齢にこだわりすぎなくても大丈夫。すでにこどもの大好きな絵本があるかもしれない。事前にママから情報を入手しておこう。もし続編や同シリーズが出版されているなら、パパの読み聞かせデビュー作にするのはよい選択。我が子のテンションは確実に上がるだろう。こどもを本屋や図書館に連れて行って、選ばせるのもいいだろう。パパの好きな絵本を見つけて読んであげるのもおすすめだ。パパがはまる、おしっこやウンチなどが登場する絵本も、こどもは大好きだ。
3,想像を倍増
絵本の読み聞かせは、必ずこどものペースで進めよう。読むときはゆっくり丁寧に。でもちょっと怖いシーンでは声色を変えてみたり。パパ(大人)の都合でどんどんページをめくらないこと。逆に最後の文字まで読み終わっていなくても、こどもが先をめくろうとしていたら、少し飛ばしたって大丈夫。
初めての絵本ならなおさら、こどもは一度では内容を理解できないし、気に入ったページは何回も見たいもの。前に戻ってもう一度読んで欲しいページもある。そんな時は、こどもが何に興味を持ったのか、何を知りたいのか、どう感じたのか、じっくり聞いて欲しい。絵本の少ない文字と、シンプルな絵から得る情報は十人十色。もちろん我が子も例外ではない。一緒に、絵を見て指さしながら、あれこれとストーリーの背景を想像(創作)するのが楽しい。
4,オリジナルの絵本にチャレンジ
上手に読み聞かせができるようになったパパ。もしかしたら、少し物足りなく感じてはいないだろうか。そんなパパは、手づくりのオリジナル絵本を作ってみてはどうだろう。我が子が主人公の世界に一冊だけの絵本。手先の器用なパパなら、厚手の紙に見開きになるよう2ページ分を書き、次の見開きページと背中同士で貼り合わせていく。最後に、先に作ったページと別に作った表紙を貼り合わせれば完成。決して簡単とはいえないが、我が子はもちろん、ママも喜んでくれること間違いなし、かもしれない。チャレンジしてみる価値はある。
こどもと一緒に作ってみるのも楽しそうだ。