男から父親へ。父親としての心構えややるべき事も色々あるけれど、先ずは初めての育児参加ではわからないことばかり。ママをサポートするパパのための基礎講座。
保育園・幼稚園の送り迎え
共働きでこそだてに取り組む家庭も少なくない昨今だが、保育園・幼稚園に向かう親子を見る限り、圧倒的にパパの姿は少ない。ママは早くから朝食の用意に、我が子の登園の準備、自身のお化粧などの出社に欠かせない準備で大慌ての毎日かもしれない。
毎日繰り返す忙しい朝に、パパの少しの協力が大きな助けになるはず。1週間に1回でもいいから、我が子の保育園・幼稚園への送り迎えをしてみよう。きっと、いつもとは違う我が子に出会えるから。
1,準備は万端
我が子の登園準備をいつもママに任せきりだったパパは、幼稚園で必要なお道具や持ち物の存在さえ分からないかもしれない。当日の付け焼き刃で慌てないように、前夜からママと一緒にひと通り確認し、準備をしておこう。
もう一つ忘れてはならない準備。我が子にパパが送り迎えすることを知らせておこう。パパが送り迎えするだけで、こどもにとってはサプライズ。普段と違う状況に興奮し、はしゃぎすぎてケガでもしては大変。前夜に知らせて興奮のあまり寝付けなくても困る。知らせるタイミングは、可能な限り余裕を持って。
2,元気に登園しよう
さあ、当日。朝ごはんを一緒に食べ、忘れ物の最終チェックをし、時間に余裕を持って出発しよう。園までの道のりは我が子との貴重なコミュニケーションの時間になる。こどもにとっては、いつもの道草の場所さえ、パパと共有すれば何倍も楽しい冒険に変わるかもしれない。我が子にガイドを頼むくらいの心構えで楽しもう。
3,恥ずかしがらずに
無事に園に到着。パパにとっては最初の難関。会社では仕事で挨拶に慣れているパパも、ママ達相手では勝手が違う。共通の話題でスマートに会話できればよいが、ママ達の間には独自のルールや旬の話題もあり、簡単には輪に入れない。それに、たくさんのママ達の中にパパ一人では正直なところ照れくさい。ここでも迷わずに我が子にガイドを依頼しよう。担当の先生はもちろん、友達とそのママを紹介してもらい、笑顔で挨拶を交わせば問題ない。我が子の交友関係や社交性を知るよいチャンスになり、今後こどもとの会話が弾むこと間違いない。
4,小さな報告会
送りから担当しているパパは、先生に朝の挨拶をしているので問題ないが、迎えから参加するパパは注意が必要。園には事前に連絡ノートなどでパパが迎えに行くことを伝えておこう。管理の厳しい幼稚園では、突然の代理人に我が子を引き渡してくれない場合がある。こどもを巻き込んだ凶悪事件が多く発生する昨今では、当然の対応といえる。スムーズにお迎えができるよう、事前にしっかり連絡をしておこう。
さあ、我が子と再会したら小さな報告会の始まり。園での一日は楽しい小さな事件(友達とおもちゃの取り合いや、見たもの聞いたもの)がたくさん。こどもは話したくてたまらないはず。ママに叱られない程度に寄り道(ママと立ち寄るファストフードではなく、パパ行きつけの喫茶店で大人気分を味わわせる?)して、我が子の話にゆっくりと耳をかたむけてみてはどうだろう。これまで以上に我が子との絆も深まるし、もしかしたら「○○ちゃんのママがパパの事かっこいいね。って、言ってたよ」なんて嬉しい話も聞けるかもしれない。
たまには保育園・幼稚園への送り迎えはパパの役目にして、情報を共有する手がかりにしてみよう。きっとママも感謝してくれるはず。