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男の育児基礎講座

男から父親へ。父親としての心構えややるべき事も色々あるけれど、先ずは初めての育児参加ではわからないことばかり。ママをサポートするパパのための基礎講座。

粉ミルクの作り方・調乳法

完全母乳で育てている場合を除いては、パパがミルクを与える機会は必ずやってくる。ママが病気したり、出かけたり、赤ちゃんと留守番しているときに空腹で突然泣き出したり。
そんな時にも慌てず騒がず、ミルクを作れるようになっておこう。


ミルクを作ると簡単に言っても、実は奥が深い。というのは、 不適切な授乳が赤ちゃんの病気の感染源となる可能性があるから。2007年には、医療機関及び家庭における乳児用調製粉乳の衛生的な取扱いについて、世界保健機関(WHO)及び国連食糧農業機関(FAO)により「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」が作成、公表され、厚生労働省も業界団体やメーカーに対して周知と指導に乗り出している。


→乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン


留守を預かる父親の手抜きで、我が子を病気にしたとあっては男が廃るというもの。
ここはひとつ、正当粉ミルクの作り方を覚えておこう。


1,徹底した洗浄と滅菌を心掛けるべし

哺乳瓶を始めとした授乳に使用する器具が清潔であることははもちろんのこと、それを扱う手が汚れていては始まらない。まず調乳する環境を洗浄して清潔にし、自分の手を石鹸で洗うことから。手を清潔にして、初めて滅菌器や保存容器から哺乳・調乳器具を取り出す。


2,沸騰させた70℃以上のお湯を使うべし

調乳に使うお湯は、必ず(販売されている水を使う場合でも)直前に沸騰させたものを用いること。水を消毒するためなので、沸騰させてから時間をおいた湯冷ましではだめ。調乳時、湯温は70℃以上であること。


3,調乳は正確に

哺乳瓶にお湯とミルクを入れて調乳する場合、まずできあがり量の2/3程度のお湯に、正確な量のミルクを加えて混ぜる。キューブタイプやスティックタイプのミルクなら計量が簡単。良く混ざったら、最終できあがり量までお湯を足す。
くれぐれもお湯で火傷をおわないよう注意。熱いお湯を使う調乳は、赤ちゃんのそばではやらないこと。


4,直ぐに冷まして体温程度に

調乳後、流水や氷水で体温程度まですぐに冷ます。必ず事前にミルクの温度を確認して、赤ちゃんの口に運ぶこと。温度の確認に、パパが哺乳瓶をくわえるのは御法度。折角の殺菌が無駄になりかねない。ミルクを、自分の皮膚の柔らかい所などに垂らして確認する。


5,作って2時間を超えて与えてはいけない

調乳後、2時間を超えたミルクは廃棄すること。室温で2時間を超えると、菌の増殖リスクが高まる。


6,授乳後は徹底的な洗浄を

授乳後は、哺乳瓶、調乳器具を徹底的に洗浄・滅菌すること。


熱いお湯を使うミルク作りを手伝うだけでも、パパの株は上がるに違いない。