スポーツ番組でエネルギッシュに活躍したり、育児番組の司会者としてママやパパにやさしい眼差しを向けたり、俳優やタレントとしても活躍。3歳の男の子と、2010年2月に生まれた女の子のパパです。
照英さん
モデルとして活躍後、俳優に転向。1998年『星獣戦隊ギンガマン』のギンガブルー・ゴウキ役で俳優デビュー。現在は俳優・タレント活動だけでなく、NHK教育テレビ「すくすく子育て」の司会ほか、デザイナーなど活動の場を広げている。2児の父。
「筆ペンでパパの顔を描いてくれた息子。
それが思いのほかいい感じで。額に入れて飾ってあります。
彼の感性が育ってきているのが見えたり感じられたり、それがうれしいですね」
もともと子どもが周りにいない環境だったので、子どもは得意ではない方でした。新幹線や飛行機で子どもが泣いていると、「うるさいな……」なんて思ったことも。子どもと触れ合うこともありませんでしたから、あやし方もわからず、仕事で「子どもを抱っこしてください」と言われても、とてもぎこちなくなってしまったり。でも、子どもが生まれてからは、泣かれても苦痛じゃないし、かわいくって。「こんなにオレ、変化するんだ!」って、自分に驚いています。
妻の第1子の妊娠がわかってから、スイッチが入った感じ。自分自身、変わったと思います。妊婦健診はいろいろ知りたくて、ほぼ毎回ついていきました。第1子のとき、エコーで「これ男の子のシンボル!」って、お医者さんより先に発見したり。妻は逆に迷惑がっていたみたいですが(笑)、自分の勉強になりました。その後、育児番組の司会をすることになり、仕事にも活きましたね。
ベビーショップも、しょっちゅう行っていました。生まれる前からベビー服をたくさん買い込んだり、妻が里帰り中に勝手に布団も買っちゃって、ちょっと叱られました。
前は自分の趣味や飲み会にお金を使っていたのに、妻が妊娠して以降、お金は赤ちゃん用に。毎日楽しくて、赤ちゃんに会えることを考えるだけでワクワクしていました。大人のつき合いは一切なくしました。自分にとって家庭は〝宝箱〞。大好きな人や物しかない空間です。一番大切なものを考えたら、大人のつき合いはいらないなって。家に帰って子どもと過ごす時間は最高です! 小さいときってあっと言う間ですから、食事時間も惜しいくらい、子どもと遊んでいます。
子どもとはいろんなことをします。野球、ラグビー、テニス、ボクシング、ボーリングなど、スポーツはひととおり。スポーツ番組を見るのが好きなのですが、見ると子どもがやりたがるんですよね。道具を買ってくるとお金がかかるから、基本みんな手作りです。ゴルフのクラブを作ったり、ペットボトルに砂利を入れてボールを転がせば、ボーリングになっちゃうし。そんな感じでスポーツを教えています。ヒーローもののヘルメットも、ガムテープを使って作ってあげたら、いつもかぶっています。子どもも「パパ作って!」って言ってくれて、作ってあげると嬉しそう。昔からプラモデルを作ったりしていましたから、自分が作ることも好きなんですよね。
子どもとやりたいことがいっぱいありすぎて。一緒に釣りもしたいし、動物園にも行きたいし、こんなこともさせてあげたいとか、数え切れないくらいあるんですよ。
子どもの存在が僕の仕事の原動力、ビタミン剤になっていますね。疲れを飛ばしてくれたり、子どもに支えられているのかなって思います。子どもと過ごす時間を作るために、仕事がんばって、飛行機1便早くして帰ってきたり。究極の親バカって言われてもいい。息子が大好きなんだから!
撮影/福田依子 取材・文/高祖常子