人間だからイラッとすることはありますよ。「なんで、だだこねて泣いてるの?」とか。でも、その体験がまたおもしろいというか、楽しい思い出につながっていくのかなと思います。子どもに爆発してしまったこともありますが、「言ってもわからないんだ」って、気づいてから言わなくなりました。育児番組をやっていて頭ではわかっていることでも、我が子の育児は初めて。「なんなんだこれ!」って思って初めて、世のお父さんお母さんの気持ちがわかったという感じです。
「子育て楽しいです!」なんてタレントさんとかテレビで言いますけど、そんなことないですよね。本当は喜怒哀楽、苦しいこともあり、楽しいこともあり、ストレスもためながら子育てして、結果論、楽しいことの方が多くなってくる。だから「楽しいです」って言っていると思うんですけどね。
子育てしてストレスが溜まっちゃってるママに、ちょっと話し聞いて「いいんだよ、そんなにがんばらなくて」っていうと、泣いちゃうお母さんとかいるんですよ。そういうことも、男としてパパとしてわかってあげたいなと思います。
息子と遊んでいるときって、本当に楽しいし、うれしい時間。彼に遊んでもらっているって感じです。「あそぼ~よ~」って言われるのが楽しくってしょうがない。言われなくなったら、オレはもう仕事もできなくなっちゃうんじゃないかと(笑)。「親父つまんないから、いいよ」なんて言われる年頃になったらやりきれない。寂しがりだから、立ち直れないかも。
そういわせないための絆作りというか、コミュニケーションをとり続けながら、一緒に遊んでいます。自分は、〝図鑑のような親父でありたい〞と思うんですよ。多趣味なので、船の免許取ったり……。「え、お父さん、船の操縦できるの?」って、子どもにあこがれられる親父になりたいです。野球もできる走っても速い……。今、子どもが小さいうちにいろいろな技術を習得しておいて、どんどんページ数が増えているような親父になれたらいいですね。
「家族時間~パパも一緒にうたいたい!~」
ビクターエンタテイメント 2500円
ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんがパパ隊長。話題のパパたちが、子どもの歌を熱唱している遊び心満載のCD。照英さんが歌っている「大きな栗の木の下で」も収録!
撮影/福田依子 取材・文/高祖常子