危険な状況を作らず、子どもと一緒に行動しよう
[お出かけ]
子どもを置いたまま車を離れる……
重度の熱中症で命の危険あり
車中は密室状態。夏場、エアコンを切ると一気に気温が上昇し、炎天下では70℃を超えることも。体温調節機能が未熟な乳幼児はすぐに体温が上がり、皮膚から水分が蒸発して脱水症状にもなるため、短時間で重度の熱中症になり、最悪は死に至ることも。眠っていても、絶対に子どもを車に放置しないこと。
<対策>
◇車を離れる時は必ず子どもを連れ出す。
◇走行時は、エアコンで気温と湿度を調節。
◇窓に日よけをつけ、直射日光を避ける。
ベビーカーでの外出……
地面からの放射熱で熱中症に
ベビーカーの中の気温は地表からの熱で、ママの顔の位置より3~4℃高い状況になることも。日よけで直射日光を避け、十分な風通しを。うちわなどで風を送ると暑さが和らぎます。時々濡れタオルで顔や手足をふいたり、背もたれにアイスノンを当てるなど工夫しましょう。
<対策>
◇日よけと風通しを十分に。
◇まめに日陰で休み、水分補給を。
◇濡れタオルで拭いて、体感温度を下げて。
●熱中症の応急処置
急にぐったりして元気がなくなったら危険。日陰で衣服をゆるめて寝かせ、うちわであおいだり、濡れたタオルで首まわりや脇の下、足の付け根を冷やして、体温を下げる応急処置を。それでも頬が紅潮して体温が高いままなら、た だちに病院へ連れて行きましょう。
炎天下での外遊び……
高温多湿の環境で熱中症に
大人が想像する以上に子どもの体は高温多湿に弱いため、蒸し暑い日中に戸外で過ごすと熱中症になることがあります。15~30分ごとに日陰の風通しのいい所で休んだり水分補給を心がけて。綿のTシャツなど熱のこもらない衣服を着せ、帽子と紫外線対策のサンスクリーンも忘れずに。
<対策>
◇外遊びはできれば日射しの弱い時間帯に。
◇15~30分おきに日陰で水分補給とクールダウンを。
◇つば広の帽子、吸湿性・通気性のある服を着せて。
サンダルでエスカレーターに乗る時……
ステップの挟まれ事故に注意
上りエスカレーターでは、子どもの履いたサンダルがステップ部分の隙間に巻き込まれる危険があります。手を引く、抱っこをするなど、子どもを守る対策を。
<対策>
◇エスカレーターに乗る時は抱っこするか手を引く。
◇ステップ中央に立つよう促す。
◇子どもだけで、エスカレーター付近で遊ばせない。
イラスト/サカモトアキコ 取材・文/中野洋子