でも、最近はイヤイヤ期も始まって、自分が気に入らないと、バッって、目の前のお皿やコップを手で払ってテーブルから落としたり、投げることもありますよ。そういうときは、「メ!」って本気で叱ります。
わが家は役割を分けるようにしているんです。毎日一緒にいる時間が長い私が叱る係で、パパにはやさしいパパでいて欲しい。私がガーっと叱っても、パパは「こっちおいで」って、守ってあげる存在でいてねってお願いしています。ゆっくり一緒にいられる存在じゃないパパに叱られるのは、怖いかなと思って。2人そろって叱ると、子どもも逃げ場がなくなってしまいますからね。
叱るときは一呼吸おいてから、自分の感情だけで、叱らないようにしています。
一人の人間として接するように心がけているので、まだ言葉はちゃんとわかっていないのかもしれないけれど、うなずいてくれたり。気持ちは伝わっているのだと思います。
パパの仕事は遅いことが多いので、「子どものお風呂は必ずパパ」なんて決めないんです。もちろん、早く帰ってきたときにはお風呂に入れてくれるんですけどね。「なぜ早く帰ってきて、お風呂に入れてくれないの?」なんて思わないから、イライラしない。子どもはご飯を食べて、お風呂に入って、夜7時半には寝かせられる状態になっています。その後は、2時間くらいゆっくりとママと遊ぶ時間。ままごとしたり、ぬいぐるみ遊びしたり、絵本は「5冊ね」なんて……。たっぷり遊んで、「もうねんねの時間だね」っていうと、抱っこしなくても、寝て
くれます。
親族が遠くにいるので、頼れるのは近所のママ友。仕事で間に合わない時などは、保育園のお迎えをママ友がかって出てくれたり、私が体調を崩したときには、料理を作って持ってきてくれたりと、本当に助かっています。
時には子連れでママ友同士、食事を持ち寄って集まることもあるんですよ。子どもの悩みを相談し合ったり、急に子どもがぐずったら「おんぶひもあるよ」なんて貸してもらったり。使いやすいおんぶひもだと、「どこで買ったの?」って教えてもらったり、子ども用のかわいい器を売っている店の情報交換したり、楽しい時間です。
先日、親子3人で動物園に行きました。ムスメが、ぞうさんが大好きで、4回も見に行っちゃったり。ゴリラの物まねしたり、楽しかった~♪ パパとママが一緒だったのがうれしかったようで、子どものテンションがあがってましたね。
子どもの笑顔って、無条件でカワイイです。だから、イラッとすることがあっても、笑顔を見ると、癒されちゃいます。
子育てって、大変なことはもちろん、みんなあると思うんです。でも、ママが元気で健康でいられることが、一番じゃないのかなと思います。ママが無理せず、ママが自分のペースで子育てできるのが、子どもにとっても、家族にとっても、一番いいんじゃないかな。
『千里子のマタニティBOOK』
著/坂下千里子
大和書房1365円
つわり、出産、初めての育児までをつづった本。「リアルな体験」「かわいい私物写真」「便利グッズの紹介」などの情報もいっぱいです。
撮影/福田依子 取材・文/高祖常子