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安全を選び行動する感性と知恵を大切に 赤ちゃんと家族を守る、わが家の防災!

安全を選び行動する感性と知恵を大切に

赤ちゃんと家族を守る、わが家の防災!

常時、持ち歩こう! 携帯用防災グッズ

軽い&かさばらない&用途が多様なものが便利です。
 

LEDライト
停電時には、電池が長持ちするLEDライトが重宝。バッグにはキーホルダータイプをつけ、自宅保管用にはヘッドライト型を。おでこに付けると両手が使えます。

 

ホイッスル
万が一、倒壊物の下敷きになった際、早く助けを呼ぶために必要。軽い息で吹いても大きな音が出るもの、内部に玉が入っていないタイプがおすすめ。

 

災害用携帯トイレ
災害後、生き残ったら4時間以内に困るのはトイレです。トイレだけはガマンできません。携帯用トイレを数個もっていてください。トイレにかぶせて使えるタイプや検尿コップタイプがあります。ビニール袋に生理用品やおむつ(使用済みでもまだ吸えるものなら使えます)をいれて、そこに用を足すこともできます。自宅で用を足したとしても、今は地震の後はトイレの水を流さない方がいいが正解です。配管が壊れてあふれたというケースがマンションでも一戸建てでもあり、衛生状態が悪くなるので、災害用トイレを設置します。

 

これがあると便利! 育児グッズ=防災グッズ

防災時に使えるものを、育児グッズとして普段から利用する発想を。
 

アウトドア用座布団
コンパクトでクッション性があり、おむつ替えシートとしても使える。お尻の冷えを防いでくれるので、長時間座る時も便利。

 

防水バック
汚物入れや水着入れに使えます。豪雨の際、濡らしたくないものを入れる袋としても活躍します。防水バックに空気を入れ上部をロールして、バックルで止めれば簡易浮き具に。また、バックの中でお洗濯をしたり、バケツがわりにといろいろ使えます。

アウトドア用レインウェア
レインウエア透湿防水素材は、雨や風が防げて蒸れず、撥水加工のウエアより耐水圧がある。普段の雨具やスキーウエアとして重宝。

 

合体ママコート
子ども用コートとママ用コートをジッパーで合体(ジッパーの規格が同じなら可能)すれば、寒さを防げる機能的なママコートになります。

 

災害時でも今までどおり親子が大切にされることが重要

乳幼児ミルクをあげている方
粉ミルクは70度以上で調乳することで細菌を死滅させることができます。
容器をあらって消毒することが難しいので、使い捨て哺乳瓶や紙コップが役立ちます。
調乳後の粉ミルクも液体ミルクも口をつけたものは、破棄します。つけていなくても開封したものは、2時間以内に破棄します。
液体ミルクは常温保存が可能ですが、35度以上が続く夏場は、常温の想定を超えるため、保冷バックで冷やすなど保管に工夫が必要です。

 

母乳をあげている方
母乳には免疫成分が含まれているので、災害時赤ちゃんを感染症から守ることができます。
欲しがるだけあげることが大切です。
ストレスを感じて一時的に母乳がでにくくなったと感じても大丈夫。不安になったらおしっことうんちの回数を数え、いつもと同じであれば、赤ちゃんがちゃんと飲めています。授乳しやすい場所を確保してもらうことや食事を多めにもらうことはわがままではありません。

どのような栄養を与えている人でも、今まで通り、親子が大切にされることが重要です。

 

 

普段のママバッグにプラスαで非常持ち出しバッグになる

日頃、外出する際の荷物には、おむつや着替え、ミルク、おやつなど、子どものお世話に必要なものが入っているでしょう。これに災害時に役立つグッズをプラスすれば、〝毎日持ち歩けるMY防災バッグ〞として十分機能します。
 
必携したい防災グッズとして、自分の居場所を人に知らせるためのホイッスル、停電時に必要で長持ちするLEDライト、荷物に追加するといいでしょう(コラム参照)。
 
緊急地震速報の受信によってほんの数秒でも事前に地震が来るとわかれば、助かる確率が高まります。設定した地域や震度の地震をお知らせしてくれるアプリや雨雲アラームなど、防災速報全般を今いる位置情報を使ってメッセージしてくれるアプリがあります。地震だけではなく、豪雨からの素早い避難も重要視されている昨今なので、アプリはいれておいてください。ただ、災害時はあっという間に充電が切れます。充電器が必要ですが、以前購入された手回し充電器はスマホの容量が大きくなったため使えなくなっている可能性もあります。クルマや電動自転車から充電できるものもあります。

自然の中の遊びを通して感性や生きぬく力が養われる

言葉が理解できる幼児には、災害時にどう動いたら安全かを教えてあげましょう。例えば、「緊急地震速報は、命を守ってくれる音だから一緒にもっと素敵な名前をつけて呼んでみようか?」と、会話して、ニックネームをつけることで怖いというより、守ってくれる音という印象を親子でインプットしあいます。
 
災害時は予測不能な事態が起こりうるもの。瞬時に複雑な状況判断をし、危険を回避することが求められます。頼りになるのは自分自身であり、安全を選び取る感性や経験から生まれる知恵です。
 
キャンプで野外生活を体験したり、でこぼこ道を歩いたり、親子一緒に木登りや川遊びなどをして、小さなリスクを冒してみる経験を通して、命に関わる危険を察知する感性が養われていきます。自然の中で遊びを考えたり、必要最低限の道具を工夫して利用するなどが、災害時に危険を乗り切る力、生きぬく力につながります。

取材協力:江東自主保育の会「どろんこ」 撮影/福田依子 取材・文/中野洋子

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