天然キャラのほわっとしたやわらかい印象ありつつ、とてもまじめで一生懸命。ナチュラルな存在感に、ママのファンもたくさん。
第2子がおなかの中にいる妊娠8カ月のころに、お話しを伺いました。
山口もえさん
1977年、東京生まれ。おっとりとした天然キャラとスローテンポな喋り方でバラエティ番組の他、ドラマ・映画・舞台・CMなどに出演。愛玩動物飼養管理士2級資格・野菜ソムリエ資格所持。3歳の女の子のママ。
テレビを見て感動して泣いていると、ティッシュを持ってきてくれたり
ソファーにごろんとしていると毛布をかけてくれる娘。
月日が経ったときに「もっと抱っこしておけばよかった」と思わないように、毎日抱っこしてギューしてます。
1人目の時は、「もしかして?」と思ってパパと産婦人科へ。超音波画像に映し出されたのが、まだ数週目の「マル」の形の赤ちゃん。医師に「お父さんお母さんおめでとうございます!」と言われ、生命の神秘を感じました。次の健診では、頭と手足がわかる人間の形になっていました。私が食べるもので、赤ちゃんもぐんぐん大きくなるんだと思うと、「食べ物に気をつけなきゃ」という気持ちが強くなりました。仕事柄、ロケ弁(ロケ中に出されるお弁当)も多かったですからね。
私が食べたものは私自身の体の栄養になるだけじゃなく、赤ちゃんの血や骨、臓器になるんだなぁって。食べ物に関する知識もあまりなかったし、赤ちゃんのためにも詳しくなりたいと思って、産休中に料理学校に通ったり、野菜ソムリエの勉強をしました。
上の子の出産は13時間かかりました。出産は痛くて途中で意識がなくなるくらい大変だったので、生んでいるときは「もう絶対無理!子どもは1人で十分」と思いました。
でも、赤ちゃんが生まれて「はい、女の子ですよ」って抱っこさせてもらったら、「こんなに世の中に愛おしいものはない!」って、目の前にバラがい~っぱい広がる感じ。「もっと赤ちゃん欲しいな♪」と、すぐに思っちゃいました。
子育てでは、ママ友の存在が大きいですね。主人の友だちのママ達と家族ぐるみで会うことも多いんです。「離乳食を食べてくれない」とか「イヤイヤ期はどうしたら」とか、初めての子育てでわからないことばかり。育児書を一生懸命に読んで、いろいろ試しても、子育てってその通りにならなくって。そんなときに先輩ママが「大丈夫!うちの子なんか、離乳食1週間あんまり食べなくったって、元気だったよ」なんて、笑いながら言ってくれて。肩の荷がストンと落ちました。大人だって食べたくないこと、ありますものね。
いろいろなママ友と会うのですが、子どもの様子やママの子どもとの接し方は本当にさまざま。ひとりひとり子どもの個性も違うし、それぞれのママに合った子どもの育て方もある。みんな自分なりの育て方をしていて、正解はひとつじゃないんだなって思います。
撮影/福田依子 取材・文/高祖常子