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キラキラうんちを目指そう!生活習慣のバロメーター“うんち”にもっと注目しよう!

キラキラうんちを目指そう!

生活習慣のバロメーター“うんち”にもっと注目しよう!

「早寝、早起き、朝ご飯」。生活習慣を心掛けるときによく耳にする言葉です。そこにもうひとつ、生活習慣のバロメーターとしても大切な“うんち”をプラス。うんちに着目してみると、子どもの健康状態がもっとよくわかるようになりますよ。

加藤篤先生
1972 年生まれ。芝浦工業大学卒業。97年からトイレ調査やシンポジウム等の企画・運営に従事し、現在NPO 法人日本トイレ研究所代表理事。 災害時や小学校のトイレ空間改善活動や、“うんち王子”として子どもたちにトイレやうんちの大切さを伝える出前授業を展開。著書に『元気のしるし朝うんち』(少年写真新聞社)など

きみのうんちはどんなうんち?

 

「食べたら排泄」切り離せない関係です。

「うんち!」と子どもが叫ぶと、こらこら……と思ってしまう親心。しかし、うんちはとても大切な健康のバロメーター。小さなうちから「うんちは大事」と知ることで、うんちとの係わりも違ってきます。
 
食事の大切さはよく耳にしますよね。そして、食べれば排泄する。切っても切り離せない関係なんです。裏を返せば、うんちを見れば、食生活や健康状態がわかるというものです。
 
子どもたちにはまず、トイレを楽しい、好きな空間として感じてもらいたい。

そして、いいうんちをすることは、とても気持ちいいことだと知ってもらいたいです。いいうんちをしてすっきりすると、気持ちもすっきりしますよね。でも、おなかがもやもやしていると、気持ちが落ち着かなくて集中力も欠けてしまいます。いいうんちが出てすっきりしているときに、「キラキラうんちが出たね。きもちいいね!」とほめてあげましょう。出なかったときは決して責めず、その分、出たときにしっかりほめてあげるようにしましょう。そんな繰り返しで、子ども自身、いいうんちをすることへの意識が高まります。

いいうんちを出すためには?

便は、夜に腸の中を移動してたまるので、寝ているときに腸の働きをよくするため、寝る前には物を食べないようにしましょう。朝起きたらコップ一杯の水を飲み、朝ご飯をしっかり食べるようにします。そうすることで、胃・結腸反射という神経反射の現象が起こり、胃が膨らむことで自動的に大腸が刺激され、腸にあるうんちを押し出そうとします。よく運動をすることも大切。外遊びをして体を元気に動かすことは、腸の活動を助けます。「寝て→食べて→動いて→出す」これが一連の動きです。
 
朝、うんちが出るのが理想的ですが、必ずしも朝にこだわる必要はありません。その子なりのリズムができて、比較的決まった時間に排泄できればいいでしょう。2日に1回という子もいるでしょうが、それがその子のリズムになっているなら問題ありません。
 
便意をもよおしたときには、がまんしないようにしましょう。直腸は感受性が低下しやすいので、がまんしてしまうと、出さないことにも慣れてしまいます。体の温度は約36度。

その温度の中に、生ゴミをため込んでいるのと同じこと。臭くなって当然です。腸にうんちをためていると、体が腸から毒素を吸収してしまいます。うんちは、ため込まないことです。
 
ママ・パパとしては、例えば外出直前になって子どもに「うんち」と言われると、時間に焦ってしまうでしょうが、そこはせかさず、ぐっとこらえてあげましょう。

 

トイレを好きにさせるコツは、ママ・パパたちも、トイレに行くときに楽しそうに振る舞うこと。「あ、うんちしたくなっちゃったな〜♪」とか、トイレから出たら「あ〜気持ちよかった」などアピールしてみましょう。一緒にトイレ掃除をしてみるのもいいですね。清潔感のあるトイレには気持ちよさを感じ、自分が掃除したという思いもわくでしょう。歌や絵本などの道具を使って、トイレやうんちを楽しいことと感じさせるのもおすすめです。

「出たらほめる」を基本に、ぜひお子さんにうんちの大切さを教えてあげてください。

 

うんちと上手に付き合うために

子どもが自然とうんちを身近に感じ、大切なことととらえられるように、絵本を読み聞かせてあげましょう。

うんこ!
作/サトシン、絵/西村敏雄
文溪堂(1365 円)
犬からでてきたうんこ君は、ほかの動物に臭い!と嫌われ、自分の居場所を探し始めます。開放感にあふれ、うんちと友だち気分になれる一冊。

すっきり うんち
作/七尾純、絵/守矢るり
あかね書房(1365 円)
食べ物を消化するために必死で働くこびとさん。食べることと排泄がつながっている……といったううんちの大切さを、子どもにもわかりやすく伝えます。

 

>> 「うんちっち体操」しよう

取材・文/山田治奈

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