自然の中で遊ぼう!
●押し花&フォトフレームを作ろう
次の遊びは、押し花作り。押し花を作るためには、花を摘まなくてはなりません……。
「まずは、人が大切に育てているような花壇に咲く花と、自然の中で咲いている花の違いを教えてあげましょう。摘んでいいのは、自然の花。これは、大切にしなくていいのではなくて、感謝をもって使わせていただくということです。自然は豊穣にあるので、少しだけ、自然から分けてもらいましょう」と今村先生。
魚を釣ったら感謝とともに食すように、花を摘んだら、その分だけ心の栄養にできるといいですね。
「遊ぶときにひとつ心掛けてほしいのは、なるべく時間の制限をしないことです。30分だけね、という短い時間では、子どもが興味をもったものに出会っても、それに没頭する時間が足りません。
それでは、自発的な興味や行動が育たないのです。たとえば週に一日でも、お弁当を持って数時間、公園で過ごせるような日が持てるといいですね。ほうっておいても子どもが自分の力で遊びを見つけ、季節を感じながら、満足度の高い時間が過ごせると思います。自分が見つけたことで納得いくまで遊ぶことは、“自分は自分でいいんだ”という自己肯定感にもつながりますよ」。
押し花制作のときの子ども達も、「休憩しようよ」という大人たちの声をよそに、「休憩は後、先に作りたい!」「もっと作りたい!」と無我夢中でした。したいと思ったことを実現させていく。集中するってこういうことなんだな、と大人が学んだ瞬間です。
さぁ、春です。ワクワクする気持ちにさせてくれる自然の中に、親子で飛び込んでみませんか
単純な遊びのようでいて、楽しそうに色探しをしていました。屋外で楽しく遊べるっていいですね。
こういう季節を感じられる自然遊びもあるんだと新発見でした。 押し花もこの方法なら簡単なので、またお友達と一緒にやりたいです。
初めての押し花作り。子どもが自らやる気を出して楽しんで取り組んでいたので、親としてうれしかった。
撮影/長尾浩之 取材・文/山田じな