母の日

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5月30日の日曜は、フランスの母の日でした。日本では5月の第2日曜日ですが、フランスでは5月最後の日曜が母の日です。

母の日を迎えると先ず思い出すのは、これまでずっと愛情深くいつも私を支え、遠い日本から私や孫、家族の事を心配し思ってくれている母の事。そして母への感謝の気持ち。そして次に思い出すのは、私にとって初めての母の日のこと。それは産後2日目、長男を出産した産院でした。出産して間もなく自分自身がまだ母になったということの自覚がなかった私に、病院の皆さんから「Bonne fete maman」(母の日おめでとう)と声をかけられ、産院から可愛らしい赤いバラのプレゼント。嬉しく、ちょっと照れくさい様な気持ちになり、それと同時に母が私を計り知れない愛情を持って育ててくれたように、産まれたばかりのこの子を同じように愛して育て守り育てていかなければ、という責任を強く感じさせられたことを思い出します。

その感動の母の日から早いもので4年の月日が流れ、先日長男は4歳の誕生日を迎えました。長男は今年初めて、「母の日」というものが理解できているようで、ママをびっくりさせて喜ばせてあげたいという想いで自作のプレゼントとたくさんのキス、彼なりに精一杯お祝いしてくれました。

通っている日本人幼稚園で作ったママの顔が描かれた白いお皿。フランスの幼稚園では、紙粘土で丸く形取られ絵の具で黄色と赤で色を塗られたネックレス。お菓子屋さんの店内では、自分でデコレーションしたというハートのクッキー。パパと一緒にお掃除のお手伝い、そしてパパと一緒に書いてくれた手紙(といってもまだ息子は字が書けないのでハートの色塗りのみ)。

どこからか引用してきた詩のようですが、とても感動した詩でした。

Une maman ママ
Des milliers d’étoiles dans le ciel, 空で最も素晴らしい星、
Des milliers d’oiseaux dans les arbres, 木々の中で最も素晴らしい鳥
Des milliers de fleurs dans les jardins, 庭の中で最も素晴らしい花
Des milliers d’abeilles sur les fleurs, 花の上のもっとも素晴らしい蜂
Des milliers de coquillages sur la plage, 砂浜で最も素晴らしい貝
Des milliers de poissons dans la mer 海の中で最も素晴らしい魚
Et seulement seulement  それはただ一人ママだけ
Une maman

息子の優しさとここまですくすくと成長してくれた事を心から嬉しく思い、息子達からたくさんの愛、喜びをもらっていることに感謝の思いで一杯です。心からありがとう。