ハロウィンとトゥサン

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11月に入りフランスは冬時間になり、日本との時差は1時間伸びて7時間から8時間になりました。1時間の差は、大人にとってはなんてことないようですが、子供にとってこの差は大きいようです。うちの子供たちは、朝は6時前に起床。もっとゆっくり寝てもいいのに体内時計はまだ前と変わってないようです。

ところで10月31日はハロウィーンでしたね。日本も良く知られる例のかぼちゃのお化けのお祭り?として有名なところですが、フランスでも起源に基づいたものかどうかは定かでありませんが、ハロウィーンの行事が催されています。スーパーには、かぼちゃの絵のお菓子、おもちゃ屋にも変装グッズが並びます。日本同様、商業的な目的が主のように感じられます。10月には家から思い思いの仮装をし、仮装行列をして楽しむ学校も少なくないようです。恐ろしげな仮装というよりも男の子はスパイダーマン、兵士、王様、インディアン。女の子は、ミニーマウスや白雪姫などお姫様風の仮装が主で、単なる仮装ショーのようです。以前パリ郊外に住んでいたときは、仮葬した子供たちが近所の家々を回って飴をもらいに行く姿がよくみられました。我が家にもひっきりなしにやってきて、持ち合わせの飴が無くなり居留守を使ったこともありました(笑)。パリに越してきてからは、子供たちが家々を回るという光景は目にしなくなったのですが、誰が住んでいるか分からないようなこの大都会では無理がないですね。うちの子供達は、家でひっそり かぼちゃ、そしてなぜかジャガイモ、挙句の果てにはみかんにまでマジックで顔を描いて楽しんでおりました。しばらく飾っておこうかな~。

そしてハロウィーンの翌日の11月1日は、キリスト教でいう万聖祭Toussaint(トゥサン=諸聖人)の祝日でした。なんだか祝い続きで慌しい気もしますが、フランスでは、こちらの方がカレンダーにも記されてるように正統なお祝い日なのです。この日はお墓参りの日とされています。日本のお盆のようですね。そしてまたしてもフランスの学校は只今2週間トゥサンバカンス中。このバカンス中に帰省して、親戚に会ったり、お墓参りに行く人も多いようです。お墓参りには、お花を持って行くのが主流ですが、その花の代表格はなんと菊。この時期には殆どのお花屋さんには色とりどりの菊が並んでいます。パリの街中を彩る菊の花は、日本で見るそれとはまた違った顔を持っている気がします。街並みの美しさも手伝ってかこんな素敵な花だったのか~と思わず手に取りたくなるほど(郷愁の想いも重なっているのかも)。そしてその菊の花も、フランスマダムが持つと違った雰囲気になるから不思議なものです。改めて菊の美しさを再認識した瞬間でした。

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